ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]

ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ [DVD]

DVD
監督:根岸吉太郎
出演:松たか子
出演:浅野忠信
出演:室井滋
出演:伊武雅刀
出演:広末涼子
メーカー:ポニーキャニオン
発売日:2010-04-07

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カスタマーレビュー

太宰治の短編小説の組み合わせの妙+松たか子の魅力に惹かれる。

ヴィヨンの妻は私の持っている文庫本(文春文庫)で約30頁の分量しかないが、そのような太宰治の短編小説をいくつか組み合わせて多様な男女の愛の物語を作り上げたアイデアにまず敬服する。特に「燈籠」をピックアップしたのは絶妙。ただ、岡田(妻夫木聡)のエピソードは物足りなく、本作で唯一残念に思う。
破滅志向で平気で自分を裏切る夫(大谷・浅野忠信)を包み込むような愛情で支え続ける健気な妻(佐知)役の、松たか子の陽性の魅力がまぶしい。本作は究極的には松たか子のためにある映画と言ってよいだろう。それぐらい本作での彼女のたたずまいは素晴らしい。大谷も結局最後の拠り所として彼女の愛があるからこそ、何とか生きていけるのだろう。松たか子と浅野忠信は太宰治の世界によくフィットしている。
その他、戦後の庶民の生活がよく描かれているし、飲み屋の夫婦を演じる室井滋と伊武雅刀はさすがの上手さだ。広末涼子も松たか子と目をあわせたときに火花が散るような凄みがあり、好演と評せる。

ラストが全てを語ってました。

終始、淡々として明るい話ではないので、明るい話や展開に盛り上がりを好む方には苦手かもしれません。それが☆4にした理由です。
松たか子さんの演技力は知ってましたが浅野忠信さんの演技力に驚きました。素晴らしいですね!!沈黙の演技とかにも惹かれました。
ヒモのような夫、愛人作ってお酒飲んで…私には、人間立派に生きてる人ばかりじゃないんだ、皆色々抱えてるんだと良い意味で人間臭さを感じました。
夫のことで散々泣いて苦しくてもやっぱり愛を失くせない妻と夫に、夫婦の純愛に近いものが見れました。
この夫には他の女性じゃ無理、この妻じゃなくちゃ駄目なんですね。 こういう形の純愛もあるんだなと思った作品です。
ラストシーンと台詞がこの作品の全てを語ってる気がします。シンプルに終わるのが却って余韻が残り良かったです。
号泣するのではなく、でもじんわりと胸に深く残り考えさせられました。 淡々とした展開も好みな方にはぜひ観てほしいです。

往年の大映作品ぽいなあ・・・。いいシャシンです。

根岸監督は日活の出身だが、本作は何か大映の匂いがする(決して今の角川大映じゃなくて)。飄々とした女たらしの「太宰」を演じた浅野忠信と、破滅的夫を支える松たか子のコンビは、現代の日本映画を見慣れた人にとっては「古風」に思えたのではないか。なんであんなインチキ放蕩男を妻は懸命に支えるのか、また愛人まで作れるのか。この破天荒振りこそ、1950〜60年代全盛期の日本映画テイストだからだ。どこまでもおしとやかな佐知役の松は、原節子を彷彿とさせたし、浅野は森雅之のようだ。決して「映画」じゃなくて「活動写真」。こういう作品にも投資できるフジテレビの懐の深さも見直した。それから助演で堤真一、妻夫木聡、広末涼子を起用する贅沢さ!さすが根岸組だと思わせる布陣だ。新井浩文なんて、エキストラかと思う出方だったしね(笑)。舞台は昭和21年頃だが、種田陽平はこういう「純昭和」の風景も作れるのが凄い。明治時代といっても通用しそうな柴主のカメラワークも見事だし、黒澤和子の衣装も含めて、古き良き日本のカツドウを魅せてもらった。ただし、脚本はほぼオリジナルであり、太宰の同名著書は本当に短編らしいので(未読です)、正確には太宰のイメージを借りた「特殊な」夫婦の物語、といっていいだろう。ゆえに文学が苦手な方も、興味深く観賞できる1本だと思う。特典ディスクにはメイキングやインタビュー、モントリオール国際映画祭の模様などが収録されている。星は4つです。

愛人役の広末涼子に、目からウロコ

役者の中で1番のハイライトが、意外や意外、広末涼子でした。
偶然か狙いどおりか、演技のぎこちなさが、無理に背伸びしている愛人役には見事にフィットしています。 眼鏡にパーマを当てたビジュアルが団地妻みたいでエロチックなのも見所でしょうか。
松たか子、浅野忠信はそのままでした。
劇中、きりぎりすやグッドバイなど太宰の小説がちらほら出てきます。私は未読ですが、読むと映画に奥行きがでるかもしれませんね。

演じるふたりの存在感に引きつけられる。

根岸吉太郎と田中陽造、日活ロマンポルノ当時から男女の情念を描かせたら当代屈指の黄金コンビによる傑作。
自らをひもと公言して憚らない放蕩の作家と、慎ましやかで健気な可愛い妻。
方やその儚さを達観した愛、方や奥ゆかしくて、それでいて内に秘めた毅然とした愛。
演ずるふたりの存在感に引きつけられ、その愛の道行を追い続けたくなる力を持った映画だ。
とにかく、演じるふたりが素晴らしい。
特に松たか子は、今作で各映画賞を総なめしたと記憶するが、存在感抜群。古風で旦那さんの後を三歩下がって歩くような、それでいて瞬時に見せる強さとしたたかさは凄い。
屈折陰翳したナルシスチックな太宰治の作品世界を体現しているかのような浅野忠信も好演だ。
暗くフォーカスがかかったライティング。CG処理ではなく、終戦直後の日本を切り取ったような人工的空間だが、名美術監督種田陽平の仕事ぶりも見もの。
それと、意外だけど(失礼!)、広末涼子も上手いぞ。
奇妙な感覚だけど、何か久しぶりにしっとりとした恋愛映画を見た気がする。

『愛』というもののやるせなさ、どうしようもなさ

まず、種田陽平の美術が素晴らしいことを記しておきます。戦後の空気さえ画面から匂い立つようでした。家と小料理屋を結ぶ電車は中央線で、舞台は中野、武蔵小金井、吉祥寺ですよね。美術がリアルで雰囲気があったり、VFXが完璧だったりで、昭和21年の日本を存分に堪能できました。
根岸吉太郎監督、田中陽造脚本による太宰作品の映画化ということで、かつての日本映画(特に日活、ATG)が描いてきた男女の機敏とドロッとした味わいを期待して観ました。期待は裏切られません。フジテレビ×東宝ということで、性愛の描写など遠慮した感じもありましたが...。
文芸雑誌の中吊りを見て何を思ったのか、「ヴィヨン」についてほとんど説明が無かった、など説明不足もありましたが、それ以外は気になることもなくよかったです。
だらしなくもあり、時にモンスターっぽくも見える大谷を浅野忠信が好演。妻に思いを寄せる男をストーキングする一連のシークエンスは、その際たるもので必見です。
松たか子は可愛いし強いですね。たとえ放蕩者でも、妻として守らなくてはいけない哀しさ、懐の深さをうまく演じていました。粗末な着物を着ていても、笑っていても、泣いていても可愛い。その真っ白なオーラに、こういうダメ主人公が耐え切れず逃げ出してしまう心情が、痛いほど伝わってくる。完璧な奥さんは、男にとって重荷以外のなにものでもない。(苦笑)
それと、大谷の愛人・秋子を演じる広末涼子が意外とよかった。舌足らずなしゃべり方には相変わらず違和感があるものの、濡れ場の演技もさることながら、目の演技が素晴らしかった。彼女は、いい監督に使われれば凄い女優になるかもね。

官能的エゴイズム

太宰治という人はその無軌道ぶりは理解できなくても何故か強く惹かれてしまう。
この主人公はフランスの放蕩の限りを尽くしたというヴィヨンに見立てて描いているが、その自意識過剰な傲慢さの反面
どうしようもない弱さを億尾も隠さないトコが羨ましくてならない。
本当に普通のヒトと違うオリジナルな人間だと思う。
一般に通用している天下り式の社会道徳を弱弱しくも踏みにじる<愚かな人間>。
ケドその「愚かさ」の本質を我々は見抜けない。
この男はその「愚かさ」を涙し羞恥し苦悩する。それが「生きる」ことの後悔だし、
何でも揃った現代で、社会システム側から「これが幸せなんだよ」と手渡される「幸せ」に慣れきった我々が持つことの出来ない
「生きる」ことの実感を背負ったヒトなんだと思うのだ。
そんな男、大谷(浅野忠信)を凛として支える佐知(松たか子)の姿。まさに暗い闇の中に咲く一輪の花だ。
強い風に激しく揺らされても決して折れることのない、健康なしたたかさを持った花。
特に大谷の自殺未遂後ひとりで弁護士辻(堤真一)のいる銀座へ向かう前後の行動は強く心に訴えた。彼女とは対照的な娼婦の姿があるがままに生きる勇気を呼び覚ましたのだろう。ラストにふたりで桜桃の種をフッと吹く動作にも繋がっていると思う。
「女には幸も不幸もない。男には恐怖だけがある」という大谷の言葉は一生忘れないと思います。

松たか子はとても貧乏そうに見えないし、浅野忠信も文豪には見えませんでした。

ロードショーを映画館で観ました。借金を繰り返す文豪と貧乏ながらもそれを支える妻、お互い別れられない夫婦の物語です。妻役の松たか子はお化粧もバッチリお上品で、とても貧乏そうに見えないし、浅野忠信も終止ぼんやりした感じで、抜けた鋭さのある太宰治のような文豪には見えませんでした。しかしながら、共演の室井滋、伊武雅刀、そして妻夫木聡がとてもいい演技をしています。終戦直後の街角のセットや雰囲気など、映画としてはよく出来ていました。

映画化は難しさを感じつつも…

小説の映画化は難しいんだなぁ、とあらためて感じる作品です。
ただ、がっかりしませんでした。
当時の町並みや雰囲気も良かったですし、撮り方も何だか良かったです。
ラストシーンが一枚の写真の様に頭に焼き付けられています。
小説の映画化ではなく、映画「ヴィヨンの妻」として良い作品だと思いました。
小説は小説で、映画は映画で好きです。

最高の妻

小説を読んでからDVDを観賞。
思い描いた情景が、映像で巧く表現されています。
何といっても松たか子さんに魅かれます。
夫を想う、素晴らしい妻。
母でありますが、妻なんですね。
理想です。
妻といえば、妻夫木さんの髪型が現代っぽくちょっと微妙でした。

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