ディア・ドクター [DVD]

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DVD
監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶
出演:瑛太
出演:余貴美子
出演:香川照之
メーカー:バンダイビジュアル
発売日:2010-01-08

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

西川美和おそるべし

結論から言うと、やっぱり西川美和はすごい監督だ。脚本も自身で手がけ、揺れ動く心の奥底を鋭く描く。若干34歳の女性監督とは思えません。
デビュー作「蛇いちご」は。口から出任せで生きている詐欺師とその周辺にいる人々の物語で、最後は詐欺師が逃走して終わる話でしたが、本作はヒューマンドラマであるものの、詐欺師(?)の話ではありますし、人間の善悪どちらともつかない内側を描いていますが、笑いを誘うシーンも多く、前作よりソフトな作りになっています。
回想シーンはすべて、最初に起きた失踪の謎解きとして配置されており、どんなに些細な出来事にも観客は過剰反応する仕組み。地味な人間ドラマを、エンタテイメントに変換するシナリオ構成は凄いです。そこに、人間を見る目の確かさ、女性らしい優しい視線が加わるわけで、ゆったりしたテンポだが、警察の調査などを話の間に挿む工夫もあって、2時間余はあっと言う間に過ぎます。
伊野を演じた笑福亭鶴瓶は、柔和な笑みを満面にたたえているのに、目だけは感情が欠落している。その暗黒の深淵は、全能感と不安、だましているという良心の呵責が混在しているわけで、複雑な胸中を目だけで演じる存在感が圧倒的です。
研修医を演じた瑛太は、伊野の医療に畏敬の念をいつしか抱くようになるが、その本質を見抜けなかった自分の愚かさや突然の裏切りに狼狽しながら、その反面何事もなかったかのように刑事の前で淡々と話す姿とその複雑な表情は見事。
余貴美子の迫力(伊野に胸の空気を抜く手術を指示する目の凄さ!)、香川照之の狡猾さはいまさらながらですが、『上手い!』と唸らされます。そして八千草薫さん。存在感だけで凛としたものがありますが、ある意味女の色気すら感じさせられた。最後の微笑みは意味深な、いわばモナリザの微笑みですかね。「責めない」ことと、「ゆるす」こととは大きく違います。それが、そのことだと思います。

鶴瓶の目の演技に注目

 アフロ時代から鶴瓶を知る「ぬかる民」としては、この作品での彼の演技が高い評価を受けていることも非常に嬉しい。タモリなどから指摘される「笑顔でも目は笑っていない」という彼の表情が、この役には特にはまっていた。また、瑛太についてはこれまであまり意識したことはなかったが、今回の素直な役柄には好感が持てた。彼が演ずる相馬啓介がニセ医者伊野治を間接的に映し出す鏡のような役割を果たし、鶴瓶が前面に出ることなく、うまく全体のバランスがとれていたように思う。
 失踪した伊野がニセ医者であることはある程度物語が進むと見えてくるので、どのようなドラマと絡めて彼を失踪させるのかが監督の腕の見せ所だったが、鳥飼かづ子(八千草薫)の病気を物語の柱にすることでうまくまとまった。
 脇役では何といっても香川照之。存在感がありながら決して目障りにはならず、場面を締めている。話は逸れるが、「龍馬伝」がヒットするとすれば香川照之の功績は大きいはず。また、伊野が突然姿を消し、何とも宙ぶらりんの状態で放り出されるのかと思いきや、ラストに見せた八千草薫の微笑がこの作品を見事に完結させた。他にも余貴美子、笹野高史ら芸達者を揃え、安定感のある作品になった。

つるべ

つるべの演技が良かったです。
八千草薫・つるべ・井川遥など出演者全員が良かったです。
田舎の病院の話ですが、親の老後など、これから誰でも経験するようなことなので、
観ていていろいろ感じることがありました。
つるべの医者としての生き方など、どっかおもしろ可笑しかったけど、
とても観て良かったです。
興味があるなら絶対観るべき映画ですよ。

話の類似性

西川監督は「蛇イチゴ」「ゆれる」でこちらがはっとするようなオリジナリティをみせてくれましたので、本作にも大いに期待していました。各方面の評価もすこぶる高かったですし。
でも、この作品、基本的には手塚治虫先生の名作漫画「ブラック・ジャック」の一編、「古和医院」と同じ話では?もちろん漫画の方は20ページ程度の短編、こちらは2時間の映像作品ですからいろいろな枝葉がついて話がぐんと膨らんではいるのですが・・・
まあ、これは偶然に他ならないとは思いますが、今から何十年も前にこの映画と同様の問題提起(僻地医療の在り方、医者の資質というものへの問いかけなど)が、極めて類似した物語によって為されていたことは事実です。そこがひっかかり、前2作ほどの高評価にはなりませんでした。
役者さんは皆素晴らしいと思います。特に余貴美子さんは出色です。

ふたつの嘘

まず、鶴瓶氏の演技が良いですね。
当方、鶴瓶氏の演技に期待していなかったのですが(誠に失礼)、恐れ入りました。
そしてやっぱり、西川美和の映画はキャスティングが本当に良いですね。
香川照之は「ゆれる」同様、素晴らしい演技、そして雰囲気を漂わせています。
西川美和映画はワンシーン毎にも目を光らせて観てしまいますね。
溶けるアイスクリーム、飛んで行くカナブンなど、意味を持つワンシーンが多く、すべてを言葉で表さないところが魅力的です。
1回では観足りないですね。
もう1回観ます。

善し悪しではない作品

 正直に言うと、評価は難しい。
 面白かったかと言われたらそう言えるし、わかりにくかったと聞かれればそうとも言える。
 評価は人それぞれだと思う。
 ただ、どちらの意見の人でもメッセージは伝わったのではないかと思う。
 「資格さえあれば、試験さえ通っていればそれで『医者』なのか?」
 ということが伝わってきた。
 もちろんこれは私個人が感じたことで、伝わるメッセージは人それぞれである。
 評価するのは人それぞれだとは思うけど、やはり一度は見てみなければいけない作品だと思う。
 見て、医療のこと、家族のことなどいろんなことを考えてほしい。

個人的にはそれほど中身を感じる映画ではなかった。

小さな村でみんなから頼りにされていた唯一の医師が突如として失踪する話。
物語は失踪した医師を追う刑事たちの現在のやり取りと
その医者がどんな風だったかを見せる回想シーンとが交互に展開される。
世間ではかなり評判が高かったようだし、いろいろな賞も受賞しているようだが
個人的にはそれほど中身を感じる映画ではなかった。
キャスティングは見事で、主人公の医師を演じる笑福亭鶴瓶はもちろん、
それを取り巻く登場人物たちも非常にハマり役。
回想シーンが進むにつれて徐々に明らかになっていく医師の秘密と
それに揺れる主人公の感情はうまく表現されている。
もともと無医村だった村にとって
親身になって診てくれる医師は何より安心できる存在だろうし、
その医師が村人を助けるたびに大騒ぎする気持ちもわかる。
そしてそれがさらに主人公を追い詰めるという図式も面白い。
ただ、それ以上の部分で心に残るものがなかった。
ブツ切りに感じるクライマックスや
それがあるせいで余計にモヤモヤしたままになるラストシーンなど、
どうにも消化できない思いだった。全体的にやや冗長にも感じた。

西川美和おそるべし

結論から言うと、やっぱり西川美和はすごい監督だ。脚本も自身で手がけ、揺れ動く心の奥底を鋭く描く。若干34歳の女性監督とは思えません。
デビュー作「蛇いちご」は。口から出任せで生きている詐欺師とその周辺にいる人々の物語で、最後は詐欺師が逃走して終わる話でしたが、本作はヒューマンドラマであるものの、詐欺師(?)の話ではありますし、人間の善悪どちらともつかない内側を描いていますが、笑いを誘うシーンも多く、前作よりソフトな作りになっています。
回想シーンはすべて、最初に起きた失踪の謎解きとして配置されており、どんなに些細な出来事にも観客は過剰反応する仕組み。地味な人間ドラマを、エンタテイメントに変換するシナリオ構成は凄いです。そこに、人間を見る目の確かさ、女性らしい優しい視線が加わるわけで、ゆったりしたテンポだが、警察の調査などを話の間に挿む工夫もあって、2時間余はあっと言う間に過ぎます。
伊野を演じた笑福亭鶴瓶は、柔和な笑みを満面にたたえているのに、目だけは感情が欠落している。その暗黒の深淵は、全能感と不安、だましているという良心の呵責が混在しているわけで、複雑な胸中を目だけで演じる存在感が圧倒的です。
研修医を演じた瑛太は、伊野の医療に畏敬の念をいつしか抱くようになるが、その本質を見抜けなかった自分の愚かさや突然の裏切りに狼狽しながら、その反面何事もなかったかのように刑事の前で淡々と話す姿とその複雑な表情は見事。
余貴美子の迫力(伊野に胸の空気を抜く手術を指示する目の凄さ!)、香川照之の狡猾さはいまさらながらですが、『上手い!』と唸らされます。そして八千草薫さん。存在感だけで凛としたものがありますが、ある意味女の色気すら感じさせられた。最後の微笑みは意味深な、いわばモナリザの微笑みですかね。「責めない」ことと、「ゆるす」こととは大きく違います。それが、そのことだと思います。

掛け値なしの傑作です。

心優しき映画です。
風にそよぐ稲穂の美しさ、都会の喧騒から遥か離れた農村のたよやかな日常の裏側での、高齢化する過疎地、医師不足と言った社会的テーマを内包した映画です。
そして、人を治癒させる事とは、重い病気に向き合い治療を受けとめる事とは何なのか、医療の本質と医師の資質についての映画でもあります。
更に突き詰めていけば、人間の持つ善悪と二面性についての映画です。
ほんわかしたユーモアにくるまれながらも、実に奥が深い。ミステリアスな物語を追いながらも、観終わった後色々と考えさせられます。
「ゆれる」同様、観る側に解答を預ける西川美和の企みに眩惑されつつ、知的で繊細なその人間観察と洞察力に感服。今年公開された日本映画では屈指の傑作だと思います。
役者さんが皆良いんです。既に、各方面で絶賛されているように笑福亭鶴瓶が絶妙。
人間の持つ優しさと弱さ、図太さを演じきって(それが多分に地のキャラだったとしても)、実に素晴らしい。
余貴美子と八千草薫も印象的。劇中半ばで描かれる嵐の夜の急患のシーンでの、鶴瓶を見つめる瞬時の余貴美子の表情、スリリングです。ゾクっとします。
今回、通常版もリリースされますが、メイキングに、作家としても稀有の才能を持つ西川美和の書き下ろしノートが付くとなれば、これは今ソフトをチョイスしなければ。

またまた記録は塗り替えられる

例えば、箱根駅伝で二年連続快走した柏原選手が、初マラソンを走るとなると期待が
高まらざるを得ないが、果たしていきなり日本最高記録を打ち立ててくれた、という
感がある西川美和監督の快進撃である。
脚本の素晴らしさは言うまでもない。医療の本質に迫ろうとするだけでなく、あまり
話題にならないが、鶴瓶・瑛太・八千草それぞれの微妙な親子の機敏も描かれている。
俳優陣の演技もエキストラに至るまで良い。ラストシーンもほっとする。
あら探しの様で恐縮だが、敢えて減点箇所を言おう。手術直後、中村勘三郎扮する
執刀医が、「危なかった、もう少しで御陀仏になるところだった。」と拝むポーズで
言うシーンがある。歌舞伎の所作としては問題ないのだろう。しかし、医師が患者の
家族も待つ手術室出たところで、そんなしぐさでそんなセリフを言うかな?と思った。
西川も気付いたが大役者を前に言えなかったのかも知れない。大体これ程リアリティ
のある映画で、歌舞伎の名優がワンポイント登場する意義を私は感じない。勘三郎は、
阪本順治監督の名作「顔」でも強姦男で登場するという同様の愚を冒している。
まあ、これは100点満点が2点減点されたレベルの話だ。
☆5つは微動だにしない作品である。

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