天国と地獄 [Blu-ray]

天国と地獄 [Blu-ray]

天国と地獄 [Blu-ray]

DVD
監督:黒澤明
出演:三船敏郎
出演:山崎 努
出演:香川京子
出演:仲代達矢
出演:木村 功
メーカー:東宝
発売日:2010-02-19

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カスタマーレビュー

Blu-rayの価値は確かにありますが・・・

東宝からリリースされている黒澤映画のBlu-ray版はあまりDVD版と変わらない画質だという声も聞かれ、Amazonのレビューでもそういった書き込みを多く目にします。
とりあえず自分の目で確認しようと比較的マスターの保存がよさそうな本作を選び、すでに持っているDVDと比較をしてみました。
結論を言うと、Blu-ray版の価値は確かにあります。HD版は高解像で細かなディティルまでしっかりと見てとれ、モノクロの階調も豊かです。これに比べるとSDのDVD版はぼんやりとし、階調も少なく、とくに黒がつぶれています。両者の違いは明白です。
具体的にいえばタイトルの横にある映倫番号、SD版では読めませんが、HDでは読めるだけでなくフォントのデザインまでわかります。
高画質は映画そのものの価値をも向上させています(というかこれまで損なわれていた)。たとえば前半の権藤邸、集団を一画面に収めたまま話が進む場面などでそれは顕著です。それぞれの表情やしぐさ、目線や細かな身体の動きから醸し出される緊迫感。DVDでは味わえなかったものです。セリフを言っていない演者も含め、全員が役になりきってそこに立っていることが実感として伝わってきます。
また解放された人質の少年が、遠景の権藤邸のショットの窓の中で、以前のように遊んでいる楽しげな身体の動き。SDでも見えることは見えるのですが、HDだと声が聞こえそうな気がします。
ただし今回のHD化が手放しで絶賛すべき作業だったかどうかは分かりません。マスターの保存状態にも因るので一概には言えませんが、たしかに同時代の洋画など比べて鮮明とは言い難い画質かもしれません。修復という点についてもやや疑問が残る仕上がりです。画面上の傷もかなり減ってはいますが、大きいものは残っています。カットによってはフレームの一部が不自然にピンボケしています。全編にわたり白く変色しているフィルム左右の端を、修復せずにわずかなカットで処理していることも残念です。(もっとも、これは単独でみるとまったく気がつきませんが)
さらに付け加えるなら、DVDにあった見ごたえのある特典映像が無くなっていることも不満があります。
結論として、個人的にはこの名画を改めて目を奪われ、新鮮な興奮とともに展開を追った一回の視聴だけでも、このBlu-ray版の価値は十分だと感じていますが、DVD版も手放すほどではありません。

黒澤明監督の現代劇の最高傑作

完璧な映画があるとしたら、本作は間違いなくその一本。緻密に構成され、破綻なくわかりやすい脚本、権藤(三船敏郎)邸での俳優とカメラの移動の妙、権藤邸の窓から遠くに見える車のライトとの同期、列車での撮影等、神技的だ。
こだま号の場面を境に、映画は前半と後半に分かれるが、後半の警察が犯人を一歩一歩追いつめてゆく緊張感もすごい。そして権藤との対面シーンでの竹内(山崎務)の独白・叫びと体の震えは心の底を露出したとてつもない名演技だ。
その他名場面だらけだが、特にシューベルトの鱒の絶妙な使い方には脱帽するしかない。
多くの俳優を贅沢に使っており、東野英治郎や藤原釜足は、ちょっとしか顔を出さないが、場面を締めているのはさすがだ。
使い古された言葉だが、観る度に発見がある映画。映画としての出来の良さにたまらなく感動する。

これぞ「黒澤」映画!!

パートカラーという技法を用いて話題となった本作は、『踊る大捜査線ザ・ムービー』といった邦画だけではなく、『シンドラーのリスト』など国内外の映画人に多大な影響を与えた。というだけで、この作品の大きさがお分かりいただけるでしょうか。いくつかの「人生」というドラマを織り交ぜながら作品が展開されていくというのはよくあることですが、この作品は主人公の「人生の一大勝負」が幾重にも重なった作品であり、スタートから子供が解放される前半と、犯人が追い詰められていく後半と、何というか「息継ぎさせない」展開は、個人的には『七人の侍』をも凌ぐ秀作だと思います。まだご覧になっていない方は、大柄な言い方ですが「本作を観て黒澤を語れ」です。是非ともレンタルではなくて購入してご覧ください。損は絶対しませんから!!

少なく見積もっても2本分ぐらいの価値はあります

 人質と身代金の交換のプロセス、そして、パートカラーの犯人発見のプロセスが有名な本作ですが、事件・刑事ドラマとしてだけでなく、人間・企業ドラマとしても見応えのある作品だと思います。
 身代金を単なる富豪の所持金としてではなく、たたき上げの企業人の人生を賭けたカネにしたことで、われわれ庶民でも主人公が一昼夜悩むことにも共感が持つことができます。そして、気高い選択をする主人公に対して、成功を妬む犯人、失脚を喜ぶ企業内ライバルの醜さが、他人を犠牲にしないと勝ち残れないいう資本主義の抱える問題を浮き彫りにし、娯楽作品でありながら深いテーマ性を感じさせます。
 おとり捜査的な警察の追い込みは、冤罪を懸念してどうかなと思いますが(どうかなという演技をする志村喬が素敵)、他人を助けて落ちた人は他人に助けられ、他人を陥れて勝ち誇る者は他人に陥れられるという、「天国と地獄」は表裏一体であるということを緊張感をもたせながら、良心的に描いた2本分ぐらいの価値のある一作です。

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