おくりびと [DVD]

おくりびと [DVD]

おくりびと [DVD]

DVD
監督:滝田洋二郎
出演:本木雅弘
出演:広末涼子
出演:余 貴美子
出演:吉行和子
出演:笹野高史
メーカー:セディックインターナショナル
発売日:2009-03-18

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

表面の感動だけでは勿体無い。

とある宗派の一僧侶です。
映画館で観る機会がありましたので映画の私感とお考え下さい。
語弊を恐れずに言わせて頂きますが、この作品に於いて既に予告やテレビ等で紹介されている有名な、いわゆる”泣ける”シーンは飾りにしか過ぎません。否、良いシーンではあるのですが、それらを表とするなら、この作品の神髄は裏の場面、即ち山崎努や笹野高史ら脇役の場面にこそあるように思います。
「ちゃんと持て!!」
「旨いんだよなぁ。困ったことに」
「また合おうのぉ」
「わし、燃やすのが上手ですけぇ」
観に来ていたおっちゃんおばちゃん達は笑ってましたが、実はとても重い場面。
原作と言われる本の著者が映画との方向性の違いからクレジット掲載を拒否したのは有名な話ですが、それでも映画には一定の評価をしておられます。でも、もしここを軽く扱われていたら原作者は激怒では済まなかったのではないでしょうか。そればかりか宗教(「仏教」ではありません。「宗教」です。)に携わる者の評価も散々なことになっていたでしょう。 しかしこれらの場面での俳優の方々の所作を見ると、 監督がとても大事なシーンと捉えていることが分かります。 商業映画での宗教的な表現は様々な理由からとても難しいのですが、こういう話である以上、宗教性と完全に切り離すことは出来ません。 映画の大衆性と原作の宗教的メッセージ性の二律背反の中で 辿り着いた着地点がこれらのシーンだったのではないかと思います。
この他にも社長と主人公の最初の対面、 社長の主人公の清櫃の動作を見つめる表情、 某所職員笹野と風呂屋のばあちゃん吉行和子との会話等、 一見何でもないシーンにこの映画が本当に伝えたいものが込められています。
すでに観た方もこれから観る方もそれらに注目してこの映画を観ると世間の評判とはまた違ったこの映画の側面が見えてくると思います。
結論としてとても良い映画でした。
☆4つとしたのは、宗教的な観点ではどうしても大衆映画の限界を感じるためです。
求めても無理なことは分かっているのですが…
最後に、家族3人で感想を話していた際、父が 「納棺師を頼む人が増えなければいいがなあ」とぽつりと言ったのが印象深いです。 これは単に映画を見て影響される人が増えることを気にしているのではなく、 元々納棺は家族が行っていたことの意義を薄れさせてしまわないかという懸念からの言葉でした。
この映画が、現代社会で死にかけていた「そこにある『死』=生」に 光を当ててくれたことは喜ぶべきことですが、その『死』を丸投げして自分たちは高見の見物を決め込んでしまう風潮だけは作らないように現代に生きる全員が努めていかなければならないと感じる、そんな映画でした。

「おくりびと」という日本語のもつ美しい響き

 私の祖母は生前まったく化粧っ気がなかったが、納棺師さんによって、見違えるほど美しくなった。この映画の中で、ガンで奥様を亡くした男性が「あいつ、今までで一番綺麗だった」と納棺師の前で呟く場面があるが、そのときの祖母の美しい顔がだぶり、思わず胸が熱くなった。 
 
 この映画は真っ直ぐだ。しかも変に美化することもなく、「この世に生を受けたものはやがて土に帰るのだ」という自然の法則や「自分たちはすべて宇宙とつながっている」という、我々の生命のつながりに対する思いを呼び覚まさせてくれる。
 
 そんな感動と同時に、世間での職業差別や偏見にもスポットを当てている。本木さん演じる大悟も妻に「汚らわしい」と避けられる。納棺師と同じく、電車事故等の死体を処理する人もそんなふうに思われているのではないか?皆が嫌がる仕事をして、何で差別されねばならないのか?警察官はよくて、なぜ処理係は駄目なのか?
 また大悟が山崎さん演じる佐々木に「死んだ人を触る僕達は白い目で見られて、死んだ動物や魚を触る料理人達は世間に歓迎されるのは何でですか?」と尋ねる場面があるが、それに対し佐々木は「人間に限らず、大抵の生き物は自分の命を保つため他の命を犠牲にする。そういう死にはみんな目をつぶるのだ」と答えていた。
 つまり、自分が生きていくためには弱肉強食という大義名分の下に見て見ぬフリができるが、事故現場や納棺では死者本人から自身の死に対する恐怖を投影させてしまうから目を背けようにも背けられない。故にそれに耐え切れず嫌悪感が湧いてくるのだろう。
 
 この映画は、そんな人間(生き物すべて)の悲しい性を、納棺師という職業を通してじっくり考える時間を与えてくれる、崇高な作品だ。しかも、悲しいだけじゃなく、送る側と送られる側に「ありがとう。さようなら」「いってらっしゃい。また会おうね」と希望で心を潤わせてくれる作品でもある。
 最後に、この映画のタイトルを平仮名で「おくりびと」としたのは素晴らしい感性だ。日本語の持つやわらかさ、美しい響きがストーリーを一層引き立てている。
 
 

機微を描くということ

この映画は、1納棺師について 2「生死」について 3石文(いしぶみ)についてという
3つのテーマで構成されているように思う。
1について、納棺師という職業を「汚らわしい」と妻がなじる場面がある。この設定だが、
この場面に至るまで広末涼子演じる妻がいつもニコニコして物分かりが良さそうだった為に、
演技の問題なのか台本の甘さなのか、インパクトが強いというより違和感が残る。
「納棺夫日記」(青木新門著)を読んだが、夜床で妻を求めた際、「汚らわしい」と拒否
されるのだが、この方が物語としては深い。
また山崎努の演技は最高だが、妻の亡骸を納棺してこの仕事に就いたという動機は甘い。
納棺夫日記の作者には、満州で死体置き場に知らないおばさんと一緒に幼い妹と弟の死体を
捨ててきた記憶があり、この浄罪の気持ちがあったのではと考えると、より奥が深い。
また本木雅弘は、この作品自身の真の生みの親でありその情熱は素晴らしい。また彼は納棺師の
所作自身を美しいものとして捉えている。確かに演技者としてその打ち込み方には頭が下がるが、
その所作が日本の文化的・伝統的に果して意味があるのか私自身は疑問を感じた。
近親者が亡くなったばかりなのに、遺族が納棺師の所作に心を動かされ変化するのは如何なものか?
あくまで納棺師は黒子でなくては。
2について、「生」と「死」をハレとケに区別するのでなく、「生死」という生きとし生けるもの
の一連のサガとして捉える表現としてタコ・サケ・フグの白子・トリ等が出てくるが機微まで描き
切れていない。もっとも描くには宗教や日本人の死生観にまで言及せねばならず、それでは
アカデミー賞は獲れない。その辺のことは久石譲の美しいチェロで味付けされ、私たちは解かった
気になるしかないのである。
3については、ネタばれになるので書かないでおく。映画的で良いエピソードだと思う。
アカデミー外国語賞受賞を見事獲得ということで期待が大きかっただけに、若干、私の感想も
厳しくなったことをお許し頂きたい。しかしこの作品が受賞なら、本選ノミネートまで行った
「泥の河」や「たそがれ清兵衛」にも是非獲得して欲しかったと感じるのだが、アメリカ人から
見るとこちらのほうが理解できたのだろう。

映画自体は素晴らしい!だがこのDVDはカットされたシーンが残念…

山形県在住です。『おくりびと』は配役、音楽ともに
素晴らしい作品でした。県内でも映画館や各市町村で上映されました。
映画自体の評価は☆☆☆☆☆(5つ星)の評価をつけたいと思います。
しかし、このDVDではカットされたシーンが多く、差し替えもあるようです。
映画館で感動し涙した私としては、この点が少々残念です。
ですのでDVDとしての評価は☆☆☆(3つ星)としたいと思います。
特典映像はとてもお得な感じがするだけにもったいない…
"劇場版" "完全版" などのリリース予定はあるのでしょうか?
早急にリリースして頂けると嬉しい限りです。映画自体は◎ですので。

自分のオヤジのことを想った。

最後 主人公の父親が30年ぶりに姿をみせる、遺体として。
私も、父親の失踪から12年、小田原の警察署内で再開した、身元確認の場で。
なにを思い、生きていたのだろう、生きてきたのだろう。
葬式にたちあい、おくる側にたつ度に それを考える。
独りで、なにが楽しみで枕元に3万円しか残さない日払い生活をおくっていたのだろう と。
家庭を、家族を、安定した稼ぎ口を すべて捨てて
どういう流れ方をして最期の地にたどりついたのだろう。
主人公の父親は 愛人をつくっていなくなった ハズが 最期の地には、ただ独り流れついた。
そこまでのその人の時間、残された主人公の時間、
なんか、いろいろ考えた。
反対していた納棺師の仕事に、子供ができて実家からもどってきた奥さん
子供のためにも仕事はかえてほしいという
そこに、親しくしている人の死
そこで目にする 厳かな「納棺の儀」
やさしく、やさしく「旅立つ」人を「おくる」その振る舞いは、お茶にもお華にも通ずる「美」がある。
最後 地元の葬儀屋?が 父親の遺体を ゾンザイに扱う様を見て 自分で納棺するから と業者をとめるのを、業者がわずらわしく思う
そこを、「夫は納棺師なんです」と声をかける
中盤 辞職を告げに社長とあう
ふぐの白子を塩焼きにして食べている
「これもご遺体」「死ぬ気がなければ食うしかない、食うなら旨い方がいい」
他にも随所の会話や、一言ひとことが こだわって織り込まれている。
私も、オヤジと会いたくない、でも出会ったらブン殴る そう思っていた。
でも、殴るにも相手が生きていてかなう事。
本木雅弘さん 東山さんと同系の「努力の人」
このような俳優が もっと もっと 見たい。
未だ失われていない美しい日本の風景の中、チェロが流れる。彼がそこで生きる、その役柄を。
まったく作風はリンクしないのに、宮崎駿さんの一連の作品が思い出される。
音楽担当が久石譲というのもあるのかなあ?

深い余韻に包まれる

人間の「死」をここまでじっくりと見つめさせられる映画はあまりないのではないか。
主人公の納棺師が死者を送り出すシーンが何度も出てくるが、その場の主役は納棺師ではなく集まった遺族である。自分はこの映像を見ながら自分の父母や場合によっては連れ合いさえ、送り出す時が来ることに思いをはせて何ともいえない気持ちになった。そして本木雅弘演じる主人公が納棺師ではなく、遺族の立場になる終盤のシーンには本当に心が打たれた。
美しい映像と音楽が相俟って、見終わった後に視聴者を深い余韻に包み込む日本映画の秀作です。

とてつもなく繊細で緻密な、日本を代表する美しい作品

壬生義士伝の滝田洋二郎監督の作品。主人公の男性(本木雅弘)はプロのチェロ奏者になる夢に挫折したため、亡き母が残した実家に戻り職を探す。若い妻(広末涼子)に内緒でしかたなく遺体を棺桶に移す納棺師の職につくが、納棺師は忌み嫌う者が多い職業であった。最初はいやいや仕事をしていたが、上司(山崎努)の真摯な姿勢や、多くの死者とその家族に接しながら、納棺師という仕事のすばらしさに気づく。しかし、妻や友人がその職に気づくあたりから人間関係が壊れていくが、意外な展開ですべてがクライマックスに終結する。
非常に美しい映画で、時間内に登場する出来事や台詞に全く無駄がないどころか、あらゆるものが複雑に連携し、見るたびに多くのメッセージに気づかされる。主人公がこよなく愛するチェロは、子供の頃に家を捨てていった憎むべき父親が買い与えたものであり、父に対してはきわめて複雑な感情を抱いている。また、食事のシーンは生物の屍体を『いただいている』という強烈なジレンマを感じさせる。仕事の美しさや家族の愛情とは何なのかを、納棺師という特殊な職業を通じてみんなで学ぶ作品であった。また、涙あり、笑いありで最初から最後まで休みなく心が揺すぶられる作品であった。
間違いなく2008年で最も美しい作品で、今までに見たすべての映画の中でも五指に入る秀作。アカデミー賞外国語映画部門での評価に期待できる、日本を代表する作品と思う。チェロが奏でるメロディーも秀逸で、既にCDを購入した。きわめて完成度が高く、文句なく星5つ。

伝統文化ではありませんからね・・・

 死生観に本気で取り組んだ事には敬服しますが、“納棺師”という言葉は、北海道の一企業である“札幌納棺協会”(飲食チェーン「ポセイ丼」も多角経営中)が、葬儀ビジネスの一環として勝手に名乗り始めた造語であり、仏教との関連性もなく、ましてや日本の伝統文化でも何でもないことにはご注意下さい。
 1954年の青函連絡船“洞爺丸”の沈没事故で、当時生花業を営んでいた創業者が、遺族への遺体の引き渡しを手伝ったことをきっかけに、葬儀業者の単なる一スタッフの仕事に過ぎなかった納棺作業を、あたかも伝統行事かのように“儀式化”することで事業を展開していきました。
 本来は親族の手で行われるべき行為であり、美しい“作法”と言っても、所詮社内独自のマニュアルに過ぎません。“納棺の儀”というパフォーマンスに酔いしれるのも結構ですが、仏様の尊厳を本気で考えるのであれば、もっと親族として直接対面して、最後のひとときを大切にして頂きたいと思います。
 もっとも、本質的なテーマは純粋なものと信じておりますので、本作品への感動を否定するものではありません。伝統的な葬儀法を尊ぶ傾向はあるにせよ、新しい儀式の台頭は、諸行無常の流れの中では当然の事かも知れません。ただ、その中の一つでしかない納棺師という渦を賛否するのではなく、今一度、葬儀を外部委託しているという現状を、死者を弔うという広い視点から捉えて頂きたいと思い、恐縮ながら一石を投じさせて頂きました。

納棺夫日記の伝えたぃことが入っていないようで残念でした

私は原作を読んでから、DVDを観ましたが、映画には原作の伝えたいことがあまり盛り込まれていないようで残念でした。ただ、山形の自然の風景は素晴らしいと思いましたが、富山は立山の素晴らしい山の景色があるので、富山でも良かったかもしれません。映画を見た方は、是非、原作を読んでくださるようにお願いします。
※映画に盛り込んでなくて不満だったこと
・おじから納棺の仕事を恥ずかしい、縁を切るといわれながら、そのおじが死が近くなって著者が呼ばれていくと「ありがとう」といわれたこと。
・昔の恋人の父親の納棺に立ち会って、彼女から汗を拭かれて、納棺の仕事への意識が変わってきたこと。
・人間は死ぬ前には生への執着が薄くなり、お迎えが来るという淡々とした気持ちになること。光が見えるということを原作では書かれています。これは原作の重要な部分ですが、映画はこの辺を触れておらず、大いに不満が残るところです。
・納棺夫になったことは満州で亡くした兄弟を自分が火葬にしたことも背景としていたこと

澄んでる

日本の美しい風景と情緒的な音楽と、静かな中にしっかり芯のある俳優陣の演技
全体にとても澄んだ空間
納棺という重く、シリアスなイメージを抱きがちな内容ですが
ユーモアもいい塩梅で盛り込まれ、決して暗くなり過ぎることなく
ふと力の抜ける瞬間もちりばめられていて 充実した作品でした。
ほんとに全員魅力的でとてもよく人物像も描かれていました。
山崎さんなどベテラン陣はさすがとしか言い様が無かったです。
個人的に広末さんの演技が最初のうち浮いているように感じられ
違和感を覚えましたが、ストーリーが進むにつれ広末さんが配役された
必要性みたいなものが分ったような気がします。
このような素敵な日本の作品があるというのは誇りだと思います。
たくさんの人に観てほしいです。

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

他にも…

納棺夫日記 (文春文庫)
フラガールスタンダード・エディション [DVD]
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2枚組) [DVD]
シコふんじゃった。 [DVD]
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]
今日のご遺体 女納棺師という仕事 (祥伝社黄金文庫)
モリのいる場所 [DVD]
あん DVD スタンダード・エディション
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 [DVD]
いま、会いにゆきます スタンダード・エディション [DVD]

宇高志保 都築香弥子 高橋ユウ 坂井真紀 梅田彩佳 関千恵子 小野千春 山口智子 藤江リカ 夏居瑠奈 木内晶子 唐木恵子 平松可奈子 ナンシー梅木 奈津子 星玲子 兒玉遥 飯田圭織 南條玲子 中島ゆたか 日本の女優DB

スマホアプリナビ
ITMS ミュージックランキング

男優一覧 女優一覧

日本映画・邦画ナビ