眠狂四郎 無頼剣 [DVD]

眠狂四郎 無頼剣 [DVD]

眠狂四郎 無頼剣 [DVD]

DVD
監督:三隅研次
出演:市川雷蔵
出演:天知 茂
出演:藤村志保
出演:工藤堅太郎
出演:遠藤辰雄(遠藤太津朗)
メーカー:角川エンタテインメント
発売日:2008-10-24

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名勝負ではあるが・・・

市川雷蔵扮する眠狂四郎シリーズは作品に波が大きく、これは主人公・雷蔵のキャラクター以上に共演者の資質により作品の内容が左右される、場合が多いことを物語っている。要は木枯し紋次郎同様、「あっしには、関わりない事でござんす」ならドラマツルギーは成り立たないのを、無理やり事件に巻き込むためには周囲との関係が重要である。この、アンガージュマンを拒否した筈の主人公を事に巻き込むための共演者とのかかわりを、いかにリアリティーをもって表現できる「敵役」を、配することが作品の成否を占う、のである。
その意味でこの作品の、天知茂はうってつけの配役で、義人なのか悪人なのか、何を考えているのか容易に掴めない腹黒い感じの男で、しかも子供に優しい、アンビバレンツな役をこなし得る役者はあまりいない(何しろアジトを白状した仲間を平気で殺害する残忍さを持ちながら、子供との約束を忘れぬ、矛盾した優しさを併せ持つ難しいキャラクター、なのだから)。
見方によっては「君主に忠実な義人」とも、「無差別大量虐殺も厭わぬ極悪人」とも取れる役を、うまくこなした天知茂の演技が最大の功績で、お陰で主役の雷蔵の姿がかすんでしまった、のも正直なところで、完成した作品を見た雷蔵が、「どちらが主役なのか」と、むくれたのも理解できる仕上がりになってしまっている。「無頼剣」という割にここでの狂四郎は実に品行方正で、女も抱かなければ、釣り糸を絡ませただけで土下座する律儀さも見せる。ただ天知茂は「東海道四谷怪談」でもそうだったが殺陣はうまくないらしく、刀を抜けは相手の方が勝手に切られて死んでしまって、刀を振り回すシーンは少ない(そのせいか、時代劇なのに拳銃を持ち出して凄んでいる)。
こうして強力なライバル・天知茂の存在により非常にテンポの良い作品に仕上がっており、女を抱かない狂四郎の主義(?)のため、客が不満を抱かないよう、藤村志保の「意外な」お色気シーンも用意されておりサービス満点である。ただラストには大変な問題が残されており、愛染役の天知を斬ってメデタシメデタシ、のつもりだろうが、火事を消す術はなにも講じられていないので、このままでは江戸の街は丸焼けになってしまうとおもうのだが、なにもしないで大丈夫なのでしょうか?

脚本上の難点が目立つ作品

本作は、脚本家の変更により、「眠狂四郎」シリーズと銘打つにはどうしても相応しくない描写が多く、
(狂四郎はこれまでと異なり無頼の徒というより「普通の侍」のキャラクターとなっている)
また、全編を通して芝居がかった台詞や、状況の説明台詞が長過ぎるところも目立つ。
演出、カメラ、美術は素晴らしく、その点だけみれば映画としてよい出来なのだが、
伏線となっている、敵役の愛染(天知茂)のいたいけな少女に対する言動も不可解であり、
個人的にはどのキャラクターにも感情移入できなかったところが残念である。
ただ、大塩平八郎の乱の後日談という設定は、スケールの大きさという点で面白く、また俳優陣の熱演もあって、
本作を面白いと思えるかどうかは、各人それぞれの好みで大きく分かれるところと思われる。

名勝負ではあるが・・・

狂四郎と天知茂演じる愛染との対決はシリーズ屈指の名勝負だが、脚本を大御所の伊藤大輔が担当したため、狂四郎のキャラクターが品行方正になっており興ざめすること甚だしい。(なんと冒頭で土下座して謝ったりする!)
大塩平八郎の乱を題材にした筋立ては面白いのだが・・・。

風格漂う時代劇の佳品

筋書きがやや分かりにくかった点を除けば、全編に漲る緊迫感や愛染役の天地茂の好演、伊福部昭の耳に残る音楽、ラストの決闘シーンなど、時代劇の面白さを堪能できる佳作であると思う。(そういえば、前作「眠狂四郎多情剣」でも相手役(中谷一郎)が円月殺法のコピーを使っていました。)
どうでもよい話ですが、藤村志保が川に飛び込むシーンは勿論代役さんが演じたのでしょうが、前張りは着けていたのでしょうか。

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