母べえ 通常版 [DVD]

母べえ 通常版 [DVD]

母べえ 通常版 [DVD]

DVD
監督:山田洋次
出演:吉永小百合
出演:坂東三津五郎
出演:浅野忠信
出演:檀れい
出演:志田未来
メーカー:松竹
発売日:2008-07-25

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

浅野忠信たち脇役が輝いている映画

本作は吉永小百合主演の映画だが、私にとっては、準主役といってもいい浅野忠信の映画だ。彼は「父と暮せば」で脇役だったが、学生役でいい味を出していた。その時のいい持ち味をさらに膨らませ、映画にアクセントをつける。彼の存在感をまず評価すべき映画だ。その他、坂東三津五郎、檀れい、笑福亭鶴瓶、そして子供たち等の脇役が何れも素晴らしい。戦時下に思想犯として一家の柱が投獄された家族が互いを支えあう温もりを通じて、監督が伝えたかった反戦のメッセージはしっかり伝わる。その中で、主演の吉永小百合はいつもと変らぬ演技だ。耐え忍ぶ妻の役ということで、彼女に関してはまるで「北の零年」を再度見ているような印象を持った。この吉永小百合のいい意味での変らなさをどう捉えるかで作品の評価が人によって違ってくると思う。原爆詩の朗読を心をこめて行う人だから、本作の主人公として適役であるのは確かだ。
なお、偶々山本七平氏の「日本はなぜ敗れるか」を読んでいるが、その中で日本兵の南方への輸送がいかに無為無策に行われ多くの人命を失ったかが強調されている。本作の中でそのことになるほどと納得した場面が個人的には印象深い。

その人が出てくるだけで全てが了解され納得させられる映画

本作は、吉永小百合の、吉永小百合による、吉永小百合のための映画であるといっても過言でないように思われる。淡々と進み淡々と終わるかに見えるとき、彼女の口から発せられる悲痛の言葉に胸打たれない者はいないと信じたい。坂東三津五郎、壇れい、浅野忠信らの好演も、観る者をして深い内省を迫るもの。

戦争と生

母べえ DVD 2008年作品
なんか最近戦争ものの映画ばかり見ているというか、映画の方から
近づいてくるような気がする。
さて
日中戦争から第二次世界大戦を通してのものがたり。
思想犯として検挙され、獄中死する子供からも妻からも慕われる父親、その父の教え子は家族を見守り、出征し戦死、父の妹も家族を助けるが、広島に帰り、原爆の後遺症で死亡。
戦争というものが導く人の死。
家族、親族、そして地域共同体の中のその死をどう捉えたら正解なのか、自分にはわからない。
母べえ(吉永小百合)が医師となった長女が勤務する病院で死を迎える時、最後に二女に語る。
そう、天国で死者と逢うのが楽しみなのではない。生きているものとして逢いたい。
戦争をリアリティーとして知らないものに「死」という普遍を通して多くの事を語りかけている。

古き良き時代の日本国

こんな時代も、あったんだなぁ。良い事も悪い事も…というか不自由な事も。この時代は知らない世代だが何となく懐かしい感じで最後まで堪能できた。それぞれのキャスティングが自分の役を、きっちり果たしていて本格派の役者さんばかりなので映画らしい映画だった。この映画で一番、感じた事は今の時代は何だかんだ言った所で自由なんだなという事。それは言論の自由という事だ。こうしてレビューを書かしていただいてもらってるのも、ありがたみを感じる。言いたい事も書きたい事も出来なかった時代が、あったのである。だからこそ、この文明の利器を正しく活用しなければいけないと思うのだ。 俺自身もロックバンドをやっていてネットで、あること、ないこと書き込まれて大迷惑している。言論の自由を、はき違えてる方には、つくづく残念としか言いようがない。

山田洋次、吉永小百合というビッグネームは健在

62歳の吉永小百合が凛とした美しさで30代とおぼしき小学生の母親「母べえ」を演じきりました。割烹着姿や裁縫をする姿も自然で、気持ちを内に秘めた戦前の女性を演じられる女優は限定されると思います。美というものは内面が伴っていないと意味がありません。
浅野忠信は、人の好いインテリ青年「山ちゃん」を好演していました。この人、何の役でも演じ分けられる巧さがあります。テーマ自体が暗い展開ですので、ほのぼのしたキャラクターは救いでした。
檀れいは、得がたい女優さんです。美しさだけでは俳優はやれませんので。品がある、ということはとても重要な要素です。
巧いと言えば、「初べえ」「照べえ」を演じた子役の志田未来、佐藤未来の二人の姉妹役は抜群ですね。志田未来の巧さは定評がありますし、感情移入しながら役になりきっていました。妹役の佐藤未来も上出来です。
笑福亭鶴瓶は存在感のある役どころでした。ほとんど素のまま、素のセリフといった雰囲気が漂っており、重苦しい時代の空気を払拭するような活き活きした笑いを醸し出してくれたのは映画のアクセントとしても必要でした。大滝秀治、笹野高史、でんでん、といった名脇役もしっかりと自分の役柄を明確に描いていました。
山田洋次監督の描きたかったこの映画のメインテーマは、夫婦愛、家族愛、大きな意味での人類愛でしょうから、それが丁寧に描けて表現出来ているのはよく伝わってきました。良い映画ですし、DVDで多くの方に見てもらいたい作品です。

旧・松竹大船っぽい作品。特典ディスクは映画界を目指す人必見。

本作は戦前の「市井映画」のようだ。これこそ伝統の松竹スタイルである(撮影は東宝だけど・・・)。戦争というファクターはあるが、何といっても話の軸になるのは「母べえ」の「肝っ玉かあさん」ぶりであろう。吉永小百合はいつでも、どんな役でも清廉だ。女優というよりも「吉永小百合」。加えて、やっぱり日活撮影所の香りがする。松竹の、山田組の市井映画にはどうも似合わないと思ったのは自分だけだろうか。演技的にはもう何も言うことはない名女優だが、なんだか現代劇のようなのだ。志田未来は最近TVドラマが多く、へんな「顔芸」が付いたようで心配していたが、山田監督に鍛えられたのだろう、表情が「素」に戻っていて安心した。本作では精彩を欠いたが、この経験は次作に活きるはずだ。また「ヌケた」浅野忠信も必見である。しかし、作品としてはどうかな、と。松竹の市井映画に戦争が絡んだ作品には、世界に誇る問題作・木下組の「陸軍」がある。これに比べると安易な反戦主義の描き方はつらい。街中の会話で「日本はアジア征服を狙っている」というセリフがあるが、大東亜共栄圏はそもそもそんな思想ではない。山田組が取り組むべきテーマではなかったかもしれない。ただし、特典ディスクは監督自ら撮影裏舞台を細かく語っているので、この業界を目指す人は必見である。

山田洋次、現在の日本社会にどっしりした問題を突きつけた

 『日本はもうこの母を忘れている。母(かあ)べえ。』という前宣伝華やかであった。
 この意味はこの作品を観ると納得する。
 昭和15年から、現在まで、日本国の変遷を山田洋次監督は おだやかに、しかし 怒りを込めて 山口出身の女性にたくした。
 インテリ夫婦は当時の時代のうねりの渦中で生きていきていた。お互いに「○べえ」と呼び合う自由主義的家族。夫は治安維持法にひっかかった。
 夫が逮捕され、そして、その愛弟子浅野忠信が登場。三人の女性達をまもる。
 
 夫は転向せず、獄中で死んだ。二人の娘を育てながら生き抜いた母。
 「母べえ」こと、吉永小百合である。
 
 時代はさらにすすみ、真珠湾攻撃以後、日本は「どつぼ」の中に入り 大切なる日本男子を一挙に殺害した。
 浅野忠信にも赤紙がきた。戦死した。
 
 敗戦、昭和20年。アメリカが広島と長崎に原爆を投下した。
 その後は、いつのまにか奇妙な日本社会ができあがっていた。
 今の日本に違和感を持つ者は 老いてゆき死んでいった。
 山田洋次は踏ん張ってくれた。
 現在の日本に必要な くそ真面目な 作品を 山田洋次は作った。
 この作品に映り出された状況をみて 「そんな時代があったのか」と 今の若者達は想像する力があるのだろうか。
 最後に、「母べえ」の死をみとる医師になった長女を倍賞千恵子が演じていることを伝えておく。
 
 久しぶりに観る傑作。
 まもなく 8月6日、広島に原爆投下した国家は厳然としてある。14万人死去。3日後に長崎で原爆投下。7万人死去。「被爆者」という名のもとに ずっと監視されている人たちも数少なくなった。
 最後に、山田洋次は 淺野忠信をなぜ選んだのか。彼は黒木和雄監督の名作『父と暮せば』で宮澤リエと共演している。
 戦時中の日本、さらに太平洋戦争とは何であったのかを、山田洋次は今問おうとしている。問題意識が一致している映画人と共に。
 全力で今、世界中に問わんとしているように感じとる。
 同感する。必見。

吉永小百合ですから。

昭和15年太平洋戦争が始まる前、家族4人で貧しくも笑顔のある生活を送っていた。しかし、ある日、父滋はドイツ文学者として執筆活動をしていたが、その内容により思想犯として投獄の身となる。戦争の最中、父の釈放を待つ家族と家族を支える人たちの物語を描く。
藤沢周平作品の映画化でどっぷりファンになったが、『母べえ』はついぞ手に取るのを忘れていた。いずれ見ようと思っていたが日本アカデミー賞で吉永小百合の姿を見るまで頭の片隅にもなかった。もう少し話題になっても良かったのに。何せ監督脚本はあの山田洋次だ。
しかし、作品を見て、なぜ話題にならなかったのか理解した。襖越しに見える家族の画(構図)は演出上やや疑問にも感じたが、昭和の時代を切り取った美しいもので、『三丁目の夕日』のようにノスタルジックな嘘は少なかったと思う。私の見る限り。志田未来や檀れいなどの女性陣は華やかさを十分満たしていたし、笑福亭鶴瓶やでんでんなどの脇役も文句などない。では何が問題か?
1主演のキャストミス
吉永小百合を悪く言う団塊の世代はどれほどいるだろうか?高度成長期の日本を明るく照らした美しく聡明な女性の代表は高倉健と同じく現代に生きる元気だったころの日本が体現されている。だが、あくまでも吉永小百合だ。食事の用意をしていても、夫のために信念を貫いても、溺れた家族を助けても吉永小百合以上でも以下でもない。子供との年齢差や浅野忠信の気持ちに気づいたときの表情の不自然さなど細かいことは気にしなくても常に違和感が付きまとう。CM1本1億円のアイコンはもはや動く描写に輝きを与える対象ではない。演技云々を言うのも意味がないだろう。
2強い反戦意識
幼いころ満州で過ごした戦争体験のある監督がストレートにこういった作品を生むのは、あまりにもナンセンスなのでは?寅さんで見せたかった日常をあえてこういった手法で見せるのは映画監督として反則ではないのか?まるで学校の教材にするため文科省の検閲にかけるためのようだ。戦争などにより失われていく命を足早にナレーションベースで省略し、主人公が命を失う瞬間を描くのも急なカットで場面転換させた後。時代も明らかにせず、死ぬ間際子供に『夫や身内に生きて合わなければ意味が無い』と言わせる。戦争を美化させることも気持ち悪いが、これはない。深く考えなくてもラストの不快感が強く残る人も多くいただろう。
比べるべきではないが、『ベンジャミン・バトンの数奇な人生』はメイクも作品も未来を見せていた。齢77歳の監督に未来を期待するのは酷な話だったか。年寄の昔話につき合わされた気分だ。

現代社会への警鐘

激動の時代を生きたうちの“母べえ”も“父べえ”もすでに他界しています。
“父べえ”は,戦後の“レッドパージ”で会社をクビになり,幼子を抱えた“母べえ”の苦労は大変だったようですが,時間の経過とともにイデオロギーは薄められ,裕福とはいえないまでも世間並みに暮らし,無事に成人させていただきました。
さて本作ですが,戦前,戦中,戦後,から現代に至るまで,それぞれの世代で感じ方が異なると思います。
山田洋次監督はあの時代を自ら体験しているわけで,言うなれば時代の生き証人として作品をプロデュースすることが可能だったはずなのですが,映画をどの世代の人たちに見せたかったのか,ターゲットが絞り込めなかったような気がします。
我々の世代にとっては,60代の吉永小百合さんが,30代の母親に扮し,家族のために献身的に尽くし,ひたむきに生きるあの時代の母親像を見事に演じていることだけで感動的なのですが,若い層の人たちには,戦争に対して説明的な台詞が多く,当時の上層部の愚行が強調される典型的な戦後反戦映画的な切り口に共鳴できないかもしれません。
しかし,山田洋次監督はそのあたりはお見通しだったのではないかと思うのです。“家族”をテーマに映画を撮り続ける監督にとって,高度成長期に背を向けて放浪した“寅さん”も,腐敗した上層部を下級武士が討つ“時代劇3部作”も本質は同じだと思うのです。
格差社会の中で,底辺に生きる人たちの切実な声が政治に届かなくなった今日,本作では戦前の愚かな日本を通して,同じ過ちを繰り返すまいと警鐘を鳴らし,つつましやかな暮らしを称えているように思います。

正直しんどい

夫が国家に背いた思想犯。そんな夫を肯定するような描き方をしている。
その時代&国家は悪かったんだ・狂っていた と、感じさせるような演出をしている
正直、途中からひどい映画だなあとしか思えなかった。
気持ちの悪くなる映画でした。
残念。

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