殯の森 [DVD]

殯の森 [DVD]

殯の森 [DVD]

DVD
監督:河瀬直美
出演:ますだかなこ
出演:斎藤陽一郎
出演:尾野真千子
出演:渡辺真起子
出演:うだしげき
メーカー:NHKエンタープライズ
発売日:2008-04-25

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カスタマーレビュー

侵食するのは自然か自我か

語られる世界とはどこか遊離した落ち着かなさのようなものがのこる。どこか活動家、闘士のような「力」による伝え方だ。
老人たちのホームにおけるドキュメンタリー現場を、とてもうまく融合して物語を伝える手法の成熟感、それはすごく感じる。
録音、音響も、この 「殯の森」では、目の醒めるような環境音がすばらしく、それが映像の魅力に負けていない。
愛しい人の喪失感を最近体験した人には、主人公たちの心の内にある闇の深さ、突然の感情の表出、抽象的な奇跡、癒すようなエネルギーの湧き昇る場面を、観客が共有することはありうる。
が、監督自身があきらかに意図しているものが、あまりに明確に思われるので、かえってそれは「おしつけがましさ」として感じられてしまう、という意見もありうる。
ぼくは観賞後に、どこか抵抗感を持たざるをえないものが自分の内から生じたこと、それは率直に言いたい。
まず強引である、と感じた。「そうでしょう」と迫られているような、それに抵抗を覚えた。
劇中で「そうせなあ、あかん、ていうことはないよ」と語らせるが、それが、また、ふたりが割れたスイカをむさぼる時、むしろその相手の口にねじ込むような場面に、なにかどうしても重なるような伝え方、という感じがしてならない。携帯電話の使われ方も危機感のないものにすぎる。それが作者の都合として感じられてしまうのが気持ちに残る。
その強引さは、現実的に職として介護をしている方には、非合理のままドラマに押しやられているような感じが残るのではないか。
しかし力技ということでは、主演の尾野真千子の抑えた表情、突然のトラウマの表出、感情の爆発的で悲痛な叫び、「いったらあかん ! いかんといて !」の場面は女優の魂を感じて素晴らしい。
全編「緑」に浸され、侵食される映像。それでももう一度この映画を確認したい誘惑を多くの人は捨てきれない。

映像、音楽の美しさ

舞台となった土地そもそもの景観美を、'W神秘的'W風に表現した映画です。
死と生の繋がりを妙な言動、行動を使って表したようなのですが、全く共感出来ませんでした。

よがりの森。

今BSで観ました。
大切な人を失ったもの同士がうろたえながら寄り添っていくという、まあそのテーマはありがちでも普遍的でしょう。けど、どんだけ重々しく描こうとしているのか、まったく。監督のひとりよがり甚だしい。音と光については、綺麗でした。俯瞰するような画の切り取り方もいいとして、残念なほどストーリーや心理描写がいちいち押し付けがましい。世界観の狭い人物像ばかりで、心の触れ合い方があまりにも客観性に欠ける。俗なわかりやすさで申し訳ないけど、ふたりが肌で暖めあうシーン、真千子が脱ぐ必要がどこにあったの?熱伝導?嬉しかったけど違和感たっぷり。
こういうおっしゃれな作品をありがたがる人には悪いけど、審査員のほうを見てオリエンタリズムに訴えようとする姿勢が鼻につく作品だと感じました。

映像の力

ハンディカメラを使ってお手軽に撮影したかに見せて、相当手間のかかっている
映像です。風と太陽の光を堪能できる映画。タルコフスキー並と言っては褒めすぎか?
もう一つは「音」へのこだわり。細かい音まで作りこんでます。
途中(川がざばっと流れて真千子が慟哭するところ)までは、リアリティに富み
見ているのがつらいくらいであったが、その後はおとぎ話モード。
ネットで解説みたいなものを探して読んで理解しましたが、観客には不親切&
理解しがたいところもあります。
映像と音の力を評価して4つ星。次は田舎でなく、なんてことのない都会を舞台に
作品を作ってもらいたい。

静かにじっくり見たい

 カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した河瀬直美監督の作品。どちらかというと難しい作品だが、テーマは直球勝負で、表現もストレートだと感じる。映像が美しく、さまよっている森の情景を、独特の音とともにリアルに表現している。
 認知症の男性と、その施設で働く若い女性との関わりを描きながら、亡き人への思いのあり方をあぶり出す、もの悲しい作品。ひとりでじっくり見るのが良いかも。

尾野真千子さん

素敵な女優です。凛とした上品さと女性らしい優しさ、そして切ないほどに寂しさを背負った姿と爽やかなエロティシズム…
どのような役でも魅力的に演じ、恋人を護りたくなるような感覚にさせる力があります。これからブレイクすることは間違いないでしょう。

うだしげきさんと尾野真千子さんの演技、音楽に★★。

 「日本の霊性」「生と死」をテーマにしているのでしょうが、漆原友紀『蟲師』の方がずっと深く追求しているし、ちゃんとエンターテイメントに落とし込んでいる。認知症老人の介護というテーマにしても掘り下げが浅い。「2007年カンヌ国際映画祭」で「パルム・ドール ノミネート」「審査員特別グランプリ 受賞」は理解出来ないが、「NHKエンタープライズ」「文化庁 支援」は何となく分かる。だって「優等生が作った」「教科書的」「教育テレビを見ているような感じ」がするんだもん。河瀬直美監督としては「日本の霊性」「生と死」を官能的に撮りたかったのでしょうが、生命力が感じられませんでした。ラストの「しげきが森で眠り死を暗示して、観客の想像力に委ねる」演出は、「ここで泣いて下さい」というようなあざとい演出に感じられたし、河瀬監督自身で映画を完結させる主体性を放棄したと思います。音楽は、音楽自体も使い方も良かったです。
 うだしげきさんは、認知症老人にしか見えませんでした。ベテラン俳優が演じているのかと思ったら新人なので驚きました。
 尾野真千子さんは、最初は表情が少なかったのですが、段々表情が豊かになってきます。声もよく通るし。「演技しているように見えない自然な演技」が素晴らしいです。良い女優さんですね。
 予告編しか観ていない小栗康平『眠る男』を思い出しました。これからそちらを観たいと思います。

胸がいたくなるほど・・

殯(もがり)とは、「古代日本の葬祭儀礼。荒城(アラキ)ともいう。高貴な人の本葬をする前に、棺に死体を納めて仮に祭ることです。またはその場所のこと。遺族はある期間を仮小屋(喪屋)にて喪に籠った。それを殯といいます。」だそうです。
人間は、肉体とこころの集合体。認知症の老人と、肉親を亡くした介護士をとおして、私たちがなかなか普段考えることを無意識に遠ざけている”死”の姿と、それにかかわる人々のこころを見せてくれています。
作者の意図は、理屈ではない世界を表現すること。
「人間本来持ち合わせている死者への気持ち」を表現することだろうと思います。
表現の仕方に意見はあるのだとは思いますが、
川を渡ろうとする老人。
「いかないで・・」必死に叫ぶ声の中を
あたかも自分が、死の国に向うのだとも思える老人。
死者への気持ちを純粋に表現する認知症の老人の姿に心をうたれました。

不条理(自然)にどっぷり身を浸してー

昨年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した河瀬監督作品待望のDVD化です。 主人公しげきが妻を失ってから33年間どういう人生を生きてきたのかが分からないので、物語の世界に入りにくいという向きもありますが、33年間何かに執着し続けることがおかしいという理由も(それがその人にとって本当に大事な人・事である場合)ありません。 生きる意味を追求する強さよりも、現世での物質的な豊かさを追求するためのテクニックが礼賛される現代社会においては馬鹿げたことに見えるというだけのことでしょう。 この不条理な人間社会を一旦離れて、もっと不条理、あるいは不思議な自然の世界に(自然は人間のために存在しているわけではないので人間社会よりも多くの不条理を含んでいると思います)身を浸して己の生を実感してみる−。 そういったことを受け入れられる人にとってはこの作品は素晴らしい贈り物です。
美しい緑の大地と稲の穂を揺らす風、冷たい水の流れと温かい炎の揺らめきー。 河瀬監督は心憎いまでにこの世界の原風景を描写します。 私が一番好きなのはしげきがあくまでも川を渡りきろうと遮二無二突き進んでいくときに、真千子が恥も体裁もかなぐり捨てて泣き叫びながら彼を止めようとする場面です。 彼女の魂の叫びにしげきが反応し、はじめて人と人との間に絆が生まれる瞬間を見た時、涙が湧いてきました。 インターネット社会においては忘れられがちですが、他人同士の絆って、本来こういう極限状態を経なくては結べないものだと私は思います。 ただその時にしげきが“ゆく川の水は絶えずして”という方丈記の一文を引用するのはどうかと思いました。 言いたいことは全て映像で伝わっているのだから、そこにわざわざ権威化している古典の文章を貼り付けるのは要らぬ装飾だと思うのですが。 そんな細かい事はともかく、日本映画が久しぶりに放った“豊かな生”を実感させてくれる傑作だと思います。 

何か...嫌な映画。

山奥の田舎の自然を見せつけ、
介護・痴呆といったドキュメンタリー・タッチで絡め
映像のプロ臭さを漂わせた上で、
「誰でも本当はこうでしょ?」的に
壊れた人間の引きこもり世界に結びつける強引さ。
ラストシーンでヘリコプターが上空を飛ぶシーンがありますが、
現実社会へのしっかりとした明確な態度も曖昧で残念です。
現実の社会性を見失った、このような介護士がいないことを祈るばかりです。

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