憂國 [DVD]

憂國 [DVD]

憂國 [DVD]

DVD
監督:三島由紀夫
出演:三島由紀夫
出演:鶴岡淑子
メーカー:東宝
発売日:2006-04-28

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カスタマーレビュー

まさか生きている間に…

この映画を見られるとは思わなかった。三島由紀夫の研究は、夫人の独断と偏見によりずいぶん遅れたと考えている。三島の作品世界を様式的にとらえ、伝説の1970・11・25をドキュメンタリータッチに描いた映画『MISHIMA』もいまだ公開されず、少しでもホモセクシャルをにおわせる論文も次々公開禁止となった。夫人が亡くなった今、もっと研究が進んでいい。その意味で今回、三島の息子さんをはじめ遺族・関係者の方々の英断に感謝したい。

まさかのDVD化!!

いやあ、驚きました。未来永劫に渡って国内発売は不可能と
思っていただけに。ただ、アングラ界ではビデオが出回って
いたので、観てる人は観てる作品ではあります(映像もそんなに
悪くはなかった)。あと右○系の会合でも上映されてましたね。
まあ、そんな状況下でしか観れなかったので、正直かなり驚い
ておりますが、伝説でなくなってしまうのもちょっと淋しいかも。
でも切腹のシーンは、その後実際に切腹をした彼の行動と合わせて
みると、背筋が凍りつき考えさせられます。「MISHIMA」も
そろそろ国内版が出たりして・・・?

この内容でこの価格は安い!

 帽子を目深に被って表情と感情表現を抑えた三島の演技は、テーマである「至誠」を見事に表しており、モチーフである能の極意が「忘我」であるならばそれをもあますところなく私達に伝えてくれております(機械的である演技のぎこちなささえ様式美を感じさせる)。またどうしても三島の演技に目が行きがちですが、本来の「シテ」である鶴岡嬢の演技・感情表現も見事としか言いようがありません。惜しむらくは作品の尺の短さに対してカット数が160に上る多さで少々せわしなさを感じるところ。能がモチーフならばロングと長回しがもう少し欲しかった。特典のスタッフ座談会は周知のエピソードばかりで物足りなさを感じる。特筆すべきは、三島ファンなら一度は訪れたことのある「山中湖文学の森・三島由紀夫記念館」の館内上映フィルムが収録されている事。この作品は極力政治色を抑えながらも三島の作品世界を魅力的に解説している秀作。なお同日発売の新潮社版三島由紀夫全集別巻のDVDとは作品内容は全く同じです。

パンドラの箱がついに

パンドラの箱がついに開く。三島由紀夫の自死とともに、遺族の手で処分されたと思われていた映画『憂国』が、昨年、発見された。そのDVD化である。少々、値段ははるが、何はともあれ、幻の作品を見る事が出来る。これを素直に喜びたい。また、その他、近年、発見された幻の日本映画(『忠治旅日記』や『東京行進曲』、『滝の白糸』)も、同様にDVD化を切に願いたい。

女優にも注目!

この鶴岡淑子という女優が、どうして有名にならなかったのか不思議でならない。本作では、個性的な美貌と三島以上に素晴らしい演技を見せているのに。

死とエロスの作品

三島の終生のテーマである「死とエロス」の充溢した作品である。
三島はジョルジュ・バタイユの思想的な影響を明言しているが、バタイユがこの作品をどのように見るか興味のあるところである。
「至誠」の文字を背景にワーグナーの音楽の流れる中、粛々と行われる自害の場面は血と汗にまみれ、内臓をさらけ出す中、汚穢と恍惚が一体となる。そこには武士道の潔さというより、強烈なエロティシズムを感じる。
そこに独特のナルシシズムの影を見て、鼻白む人もいるであろうし、
あまりにも鮮烈な死の場面に嫌悪感を抱く人もいるであろう。
しかし、全編、死の圧倒的な迫力とそこから感じるエロティシズムは観るものの心を強く揺さぶる。
好悪の感情を超えて、観るものを圧倒する力。
それこそ芸術ではないか。

マスコミの捏造した三島由紀夫像

私が三島由紀夫に興味を抱いたのは、小学校5年生ぐらいである。
だから、ほとんどマスコミに毒されることなく、三島由紀夫を知った。
「ホモ」だとか「右翼」だとかというのは、マスコミの捏造である。
よしんば「ホモ」だったとして、それが一体どうしたというのか。
このマスコミの悪意に三島夫人はノイローゼにさせられたのだと同情する。
三島由紀夫の主張は、「矜持をもった日本らしい国」である。
日本文化を知り、その伝統を継承する。
ただそれだけだと、私は思う。

やはり切腹シーン

これをセリフなしのアートムービーにした三島由紀夫のセンスは素晴らしい。 普通の台詞だらけの作品であったら『二人の厳かな儀式』が際立たない。 ポイントはやはり切腹シーンであるだけに一瞬ギョッとするが、モノクロ画面とトリスタンとイゾルテが流れる世界の中では、激烈でありながら切ない思いが伝わってくる。 今の日本には無い感情なのかもしれない。
曲を流したままなのにストーリーの流れと絶妙にあっていて何か凄いものを感じた。

三島事件をやはり連想してしまう。

三島由紀夫原作・脚色・制作・監督・主演の『憂国』を観た。
自称三島研究家としては、ずっと観たかった映画だった。
三島の死後、上映プリントは焼却処分されていた。
三島の最後と同じく、映画の中で三島演じる武山中尉は
割腹自殺で死に果てる。
武山中尉は割腹後、首に短刀を刺し死に果てるが、
実際の三島の最後は、切腹後、介錯され死ぬ。
が、介錯が3度おこなわれている。
2度失敗されたのだ。
失敗は痛かったのだろうか?
それより腹の方が痛くて、
それどころではなかったのかもしれない。
奇跡的に三島邸に残っていた
ネガ・フィルムが発見され、DVD化された。
能舞台のようなセットで、最後の夫婦の愛が交わされ、
リアルな切腹シーン、全編セリフなしで、
ワーグナーが流れる
三島美学が満ち溢れるアート性の高い映画だった。

星二つだけど・・・

評価する事自体意味がないように思える。ただ、ごくごく個人的に、好きな作品とはとても言えない。
三島由紀夫を読みつくしているファンの方なら共感できる部分があるのだろうけれど(そしておそらくオーディエンスはほとんど三島ファンだろうけど)、一映画として見た私はここから何も衝撃を得なかった。切腹シーンのグロさは別の意味で衝撃的とはいえ、それすら何らかのパワーが感じられなく、グロいだけに留まっている感じがした。予算や時代背景から、技術的に限界はあったのだろうが、それでももう少し表現として成り立たせることができたのでは、と思った(特に編集)
基本的にこの映画は、三島由紀夫自身と、既に彼の世界に魅了されている人たちだけに向けられたもののような気がする。はっきり言って、当時としても一般公開する価値のある映画だったとは思えない。
ただ、序盤近く、イメージがオーバーラップしているシーンは映像として美しかった。Sexと切腹の部分は、そこに入れ込み過ぎて逆に見え見えになった感があり、私はメインのシーン以外の方が好きだった。

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