いつか読書する日 [DVD]

いつか読書する日 [DVD]

いつか読書する日 [DVD]

DVD
監督:緒方明
出演:田中裕子
出演:岸部一徳
出演:仁科亜季子
出演:渡辺美佐子
出演:上田耕一
メーカー:アミューズソフトエンタテインメント
発売日:2006-02-24

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カスタマーレビュー

いつか読書する日 [DVD]

牛乳配達とスーパーのレジで働く50歳の独身女性・美奈子(田中裕子)は、読書のみを趣味に平凡な日常を過ごしていた。一方、市役所に勤める高梨(岸部一徳)は末期がんの妻・容子(仁科亜希子)を自宅で看病し続けている。美奈子と高梨は高校時代につきあっていたが、あることが原因でずっと疎遠になっていたが、今もお互い心にとどめていた。やがてそのことに気付いた容子は、ふたりを再会させようとし…。<br> 『独立少年合唱団』の緒方明監督が、中年同士の愛をしっとりとしたタッチで情感豊かに描いたラブ・ストーリーの秀作。まるで時が止まっているかのようなふたりの感情が、次第にほぐれていく過程が実に丁寧に描かれている。緒方監督の故郷でもある長崎ロケの効果も抜群で、特に坂道が魅力的に、そしてせつなく捉えられている。田中裕子は本作でキネマ旬報主演女優賞など各賞を受賞。岸部、仁科もそれぞれ好演している。特に仁科は本作が久々の映画出演となった。(増當竜也)

幸福の基準

人生について、あるいは人間の幸福について考えさせられる作品。
平凡に見える人生にも、実はさまざまなドラマがあり、淡々と生きているように見えても、心の奥に、秘めた情熱の炎が揺らめいていたりする――。
田中裕子の演じる美奈子は、牛乳配達の仕事を生きがいと感じ、無聊を慰めるに読書をもってし、密かに想い続ける相手には病床の妻がある。
傍目には、あまり幸せそうには見えない彼女だが、本人にとっては、決して不幸な人生ではない。
また、彼女が思いを寄せる、岸部一徳の演じる高梨の人生も、最終的にそれが不幸なものであったのか、それとも自分として満足のいくものであったのかは、当人にしか分かりえないところがある。
幸福であるか、不幸であるかということは、他人からはなかなか推し量れないものだ。
自分にとっての幸福の基準とは何であるのか、改めて考えてみるきっかけとなる作品だった。

静かな情熱を高平町で観ました

映画館で見ました。日本の地方都市に住むごく普通の女性の日常を切り取った・・・と、みせて、実は「ごく普通」のヒトなどいないのだ。みな、それぞれ、心に秘めた情熱や想いを抱えながら、生きているのだ。ということを改めて実感させられた映画でした。私の母、近所のオバさま、クリーニング屋のおばちゃん等々、身近な女性を観る目が変わりました。さらに個人的には、この映画はウチの町内で撮影があってました。その撮影風景がまた「日常」の景色みたいでした。人だかりがあるわけでもなく、そこで撮影していることが普通のように、買い物袋さげたヒトは通るし、近くの飼い犬は容赦なく吠えるし、ウチのネコたちは見物に出かけるし。何だか、作品と作り手の両方に共通したスジの通った作品だと思います。

成瀬巳喜男監督作品のよう

佳作という言葉がぴったりの映画ですが、田中裕子の女優としての凄さを見せつけられる映画です。
文学的な恋。それはファンタジーにも近い。女は自転車で、男はバスで職場へ通う。毎朝同じ時間、同じ場所でふたりは擦れ違う。なのに、決して視線が合う事はない。35年の間、目を合わす事なく過ごしていたふたり。目を合わさなくても、たぶん互いを確認していたのだ。それぞれ視界が届く一番隅に置いて...。
ふたりの親同士の不倫と事故をきっかけに、なんとなく離れてしまったふたり。多くを語らないことで、人物の感情を雄弁に語り、画面には日本的な情感が溢れている。映画のリアリティはリアル(現実)をなぞることではなく、丹念なディティールの積み重ねであることに改めて気付かされます。
アルツハイマーが進行する元英文学者と小説家の妻、児童虐待というかネグレクト(育児放棄)される少年といった本筋に絡む脇の人物のショートストーリーが上手くアクセントになっているし、主役二人が能動的でないので、ある意味活き活きと描かれています。「いつか読書する日」というタイトルがラストとも関連するのだけど、意味深でした。美奈子の気丈さと裏腹の悲しみとともに...。

美しくてハレンチでセクシー

映された背景の景色に見覚えがあると思ったら、長崎を舞台にしていた。
それでも、作者の意図により架空の地方都市という設定で、禁欲的に風景は使われている。懐かしい者にはもったいないとも思うけれど、そういう意図は正しいと言える映画だった。
田中裕子は、この映画で主演女優賞をとっているけれど、テレビで向田邦子のドラマなどでもたいへんな存在感で演じているから、特筆するほどの演技かどうかは別にしても、彼女の下記の話に現れているような、なんとも演技とは違う次元で、田中裕子という女優の魅力がたっぷりに味わえた。
 「・・体力勝負で、体力だけ使っているような感じがするんですけれど、撮影が始まって2週間ぐらいが過ぎてわかってきたんですが、体力を使うことで余計な力が抜けてきた気がするんです。ハアハア言いながら階段を登るんですが、その時に運動靴がすれる音だったり、牛乳瓶が鳴る音だったり、あるいは夜が明けてくる色だったり、風だったり、そうしたものが体を抜けていって、その分、体が軽くなっていく感じがするんです。せつない物語ではあるんですけれど、そのせいで重苦しさは抜けていると思うし、私が感じた音や色や風が映像に映るといいなと思っています。・・」(田中裕子)』
大人の因縁もある秘められた恋心の、長い年月の熟成が切ないが、相手役の岸部一徳もとても好きな配役で、ふたりのクライマックスともいうべきラブシーン、というかなんというか、「いままでしたかったことぜんぶして」というような、五十代を迎えた男女の高まりの不器用さと露さが、とっても切なくて悲しくて、ハレンチで、嬉しくて(笑)、ふたりのシルエットが愛おしくて文句なしにすてきでした。
大人というのは、少年少女の頃の遂げられない思いを持ち続けたり、禁じたり、しちゃったらどうしたって哀しい。でもそいつは美しくてハレンチでとてもセクシーなんだ。

牛乳配達は2度恋をする

同じ交通事故でそれぞれの母親と父親を亡くした過去を持つ大場美奈子(田中裕子)と高梨(岸部一徳)。許されぬ恋の結末のトラウマを引きずる二人は、互いに引かれ合いながらも行動に出ることができない。
朝は牛乳配達、昼はスーパーに勤め、孤独を穴埋めするかのごとく体をいためつけるストイックな生活を送る一人暮らしの美奈子。そして、いつか読書する時のために読まれもしない本を大量に部屋に飾っているのだ。
坂の多い街を駆け上がる役柄をこなすため、相当のトレーニングをつんだと思われる田中裕子(公開当時53才)のフットワークの軽さにびっくりさせられる。そして、全ての伏線が中途半端に終ることのない、練りに練られた脚本がなんといっても素晴らしい。
美奈子にこれから訪れるであろう長く平坦な老後生活は、部屋に飾ってある本を全て読んでしまってもまだ埋まらないかもしれない。しかし、高梨との一晩の思い出が、<美奈子の心に欠けていた何か>を穴埋めしてくれたことは間違いなさそうだ。

坂道

田中裕子は存在感があったなー。
ずっと離れていた間柄なのに、ちゃんと呼び捨てにも出来る。
昔ながらの話し方が出来たのは気持ちがずっと繋がっていたからだ。
不思議な恋愛だった。
こういう恋愛もあるんだな。
溺れたのが彼だと走りながらだんだん確信を持っていくところもいい。
いったいなんで溺れたんだろう。
あの笑顔は死んだ妻が呼んだからだろうか。
それとも恋が成就したからだろうか。
何十年もの恋があっけなく終わってしまった。
でも二人はずっと繋がっていた。
これで女はもう失うものがなくなって、「本でも読む」のだろう。

牛乳配達の瓶の音

ストーリーは少し無理がある感じがするけれども、ところどころのカメラ・ショットと
いうのかしら、それがすごくいい。印象的なのは、美奈子さんが夜明けの町、あちこちに
黄色い灯火がポツポツと光っている青い町を眺めて、「町の家々全部に牛乳が配達できたらいい」と言うところ。そして、最後、カイタさんが亡くなって、これからなにを楽しみに生きていくのと聞かれて「本を読むわ」と答えるところ。
 それと、高梨カイタさんが後ろ向きになっていて、小説家のおばさまが「高梨さん」と読んでも、美奈子がおそるおそる「高梨さん」と呼んでも気がつかない、それが美奈子が「カイタっ」と名前を読んだらぎょっとして振り向く、そのところである。
 田中裕子さんは、ふだんから体とか鍛えているのでしょうか、あの何段もの階段をたったったっと、牛乳のびんをがちがち鳴らしながら昇っていく。
 こんな人生、いいなーと思うのです。まいにちまいにち、昭和53年からでしたっけ、瓶の牛乳を配達して、昼はスーパーでそこそこの仕事をこなし、夜は部屋いっぱいに並んだ文学全集やらの本をねそべりながら読む・・・。
 そうだ、朝は味噌汁を飲みながら美奈子さんは新聞を読んでいる。一面の下の新刊書で面白そうなものがあると、はさみで切り取りながら箱に入れているのです。味噌汁の湯気・・・。
 始めに言ったとおり、ストーリーがちょっとしっくりしなくって、とくに高梨の奥さんが自分がまもなく死ぬからと、美奈子にカイタと一緒になって、と頼むくだりは、わたしにはどうも現実味が感じられない。それでも、ところどころのカメラ・ショット、それが平凡ながらうつくしい。それが好きです。

美しい日本映画です!

とても綺麗な日本映画です。最近まではド派手なハリウッド映画が大好きでしたが、あることがきっかけでこの映画を見ました。
田中裕子と言う人の女優魂を本当に肌で感じました。役者の方は普通の人をいかに演じきるかが難しいと良く伺いますが、まさに田中裕子がピッタリくるでしょう。岸部一特も普通のおっちゃんのように見えて実は感慨深い演技をされてますね。私は日本映画の美しさを教えてくれたこの作品をずっと大事にしていきたいと思います。美しい映画を見て日本人で良かったと思える心を誇りにしたい。

情景が見える

駅の広告でポスターを偶然見かけて、観に行くぞと思っていたのに。
見損ねてしまいました。
本が出ている事を知り、即座に購入しました。
読み終わった後、頭の中で想像すると情景が浮かんできました。
映画を見ると、また違ったイメージが頭の中に浮かんでくるかもしれません。
二人の役者のやりとりが、本の中の台詞を通して、ふわりふわりと浮かんでくるのです。
本が小説という形でなく、シナリオ形式だから、そう思うのでしょうか。
歳月をかけて甘い果実が実ったとき、人は幸せになれるのか。
それが、ほんのわずかな一瞬であったとしても。
哀しいとはいえず、けれど幸せとも言い切ることもできませんが。
これは大人の物語なのだと、自分に言い聞かせる、もう一人の自分がいました。

読書がもたらすもの

女優・田中裕子さんの哀愁漂う佇まいに引き込まれてしまいました。
どこか儚げでありながらも芯が強く凛としているところがあって素敵です。
それは内に秘める思いの強さからくるものなのでしょうか。
学生時代に事故で親を亡くしたのを境に、恋人とも疎遠となりながらもその人を思い続け、毎朝牛乳配達を、日中はスーパーのレジ打ちという仕事をする日々を繰り返す50歳独身の女性の物語です。
まるで傍から見たら自身に足枷でもしているかのような人生。
淡々と仕事している日々の中で、周囲から「一人で寂しいと思わなの?」などと散々お節介な台詞を浴びせられても、「全然。一度も寂しいなんて思ったことないし」とか「寂しいと思うなら、くたくたになるまで働けばいいだけのことよ」って、あっけらかんと返している件が悟りの境地というか格好いいです。
ちょっと、今の自分には励みになるような生き方です。
幸福の基準って、人それぞれなんだなって、改めて考えさせられました。
結末はあまりにも悲しく、人生の無常を唱えているような感じもありますが、
田中さん演じる主人公のこれまで読み上げてきたであろう本の数々が、所狭しと部屋の書棚に行儀よく並んでいる光景を見て、妙に穏やかな心地になりました。
読書とは、彼女の生活の一部であり、生きてきた証なんだな…と、思いました。
読書が人にもたらすものって、きっと想像以上に大きくて深いものなのかもしれません。

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