トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]

トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]

トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]

DVD
監督:市川準
出演:イッセー尾形
出演:宮沢りえ
出演:西島秀俊
出演:篠原孝文
出演:四方堂亘
メーカー:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2005-09-22

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カスタマーレビュー

トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]

村上春樹原作の同名短編を、市川準監督が映画化。ジャズ・ミュージシャンの息子として生まれ、「トニー」という名を付けられた主人公がイラストレーターとなり、仕事先の編集部員、英子と結ばれる。幸せな結婚生活で唯一の問題は、英子が次々と新しい洋服を買うという依存症だった…。イッセー尾形がトニーを淡々と演じ、英子役の宮沢りえも、言いようのない焦燥感を絶妙に表現する(彼女は妻の“身代わり”となる女性と2役を好演)。<br> ゆっくりと左方向へ動いていくパン(水平移動のカメラワーク)が心地よい。トニーの幼い頃の生活から、仕事、結婚生活と移りゆく日々が、走馬燈のように画面を流れていく。カメラと被写体の距離感は、市川監督の『病院で死ぬということ』を思い出させる。西島秀俊のナレーション、坂本龍一作曲のピアノ曲など、多くの要素がマッチした映像世界が伝えるのは、孤独であることの哀しさと心地よさの二面性。結局、人間は死ぬまで独りであると納得させられながらも、それはそれで辛いのだという思いが、ふつふつと湧き上がってくる。(斉藤博昭)

原作に忠実な佳作

回り舞台のような描き方とか、役者がト書きをしゃべったりとか、実験的な試みがいくつか盛り込まれているが、いかにも実験してますよ、といういやらしさがない。村上春樹作品の非現実性のようなものを殺さないでおくためのやむをえない対処であることが市川監督のインタビューで吐露されている。
広川泰士の映像が美しい。市川監督は、余白の多いホッパーの絵をイメージしているというようなことを述べているが、孤独というテーマに合致していると思う。
原作とはやや異なるラストが、ほのかな希望と暖かさを感じさせる。
大作ではないが、丁寧に練られた佳作。

足もとを流れるもの

とても静かな、そして間の中に語られるものが感じられる作品でした。本当にはかなく切ない物語に思えます。
最初の砂の船がとても切なく響いてきます。
宮沢さんの透明感が素晴らしい。
坂本さんの音楽は足もとを流れていきました。

2005年、今のところ邦画ベスト1です

徹底した構図の美しさに加え、まるで、ページがめくられるみたいに、左から右へゆっくり流れるようにパンし、カットが変わる。それが一種、様式美となっている。それに、脱色処理を施して色調を浅くしたという、クリーム色の中にセピア色が溶けているような色合いの画像が、そぎ落とされたような少ないセリフと相まって、静寂感と浮遊感を微妙に醸し出す。そして、空の広さも印象的でした。
宮沢りえとイッセー尾形が共に演じる二役は素晴らしく、イッセー尾形は何を演じさせて手も上手いけど、その笑顔が素晴らしい。胸が締めつけられるような、笑顔。英子に向ける子供のような、くしゃくしゃの笑顔。そして、宮沢りえの美しさ。洋服の買い物依存症の女性なんて、下品になりそうな役なのに、上品で繊細で透明感ある表情と声。手を触れると壊れてしまうような雰囲気がよく似合う。
さらに、さらに、心の奥底から深く揺さぶるような坂本龍一の音楽。キャスト、演出、キャメラ、音楽、すべてがまさに奇蹟のように組み合わさって、じわじわと心に効いてくる締め付けられるような寂しさ。パンフに市川準監督自身が書いているように、決してリアルな映画ではない。でも、登場人物の心情やその変化はまぎれもなくリアルだった。村上春樹と監督との間で、幾度ものやり取りがあったそうですが、ラストシーンは小説にはないものです。観客にゆだねられたトニーのその後。これもよかった。

これはもう

絶品じゃないかな。
目が離せなかった。
音楽もよかった。
ナレーションはこの声しかないと思った。
孤独ってそこから抜けられないところが悲しい。
その悲しさが優しさを導き出すのだと思う。
洋服の部屋で彼女が泣いたとき、彼女は死んだ奥さんの孤独を感じたのだと思う。
でも孤独はまた人を生かすためのものだ。
彼らは孤独と一緒に生きている。
正確にはたぶん孤独の周りで生きている。
この悲しさが好きだった。

追悼市川準監督

『トニー滝谷の本当の名前は、本当にトニー滝谷だった。』
冒頭シーンに入る朗読に似たナレーション。村上春樹さんの作品が持つ独特の空気を
体現している事に驚き、うれしくなった。
息子にトニーと言う風変わりな名前を付けるジャズマン
滝谷省三郎(イッセー尾形の二役。)の描かれ方が抜群に良い。
戦前の上海で一瞬の名声を得て居た時と、全て喪い捕虜収容所に入れられ
『そこでは生と死のあいだには、文字どおり髪の毛一本くらいの隙間しかなかった。』と
呟いてからの表情やセリフ回しがガラッと変わっている。
父親に向かない男に放任されたまま、生まれながらの孤独と喪失を抱えて育つ息子トニー。
イッセーさんが学生時代からの彼を演じて居るのも、
世界から隔絶され独り老成してしまわざるを得なかったトニーの内面が
上手く表されているように思う。宮沢りえの好演も素晴らしい!!。
彼女が登場した途端、画面が明るく輝き出す。『トニー滝谷の人生の孤独な時期は終了した。』
その言葉がピッタリ当てはまる程の存在感。洋服を着るために生まれて来たかの様に、
とても自然に服をまとう女性。しかも、洋服に向ける熱情が暴走し、
遂には手当たり次第に高級ブランドの服を買わずには我慢が出来なくなって行く女性。
この難しい役を堂々と演じ切った彼女に拍手を贈りたい。
この彼女の熱演がなかったら、終盤におけるトニー滝谷の埋めようのない空白と、
欠落を引き受けての再生への意思表明も質の違う物になってしまっただろうから。
原作に対する最大限の敬意と愛情が伝わってくる作品です。
二つを見比べるのも発見が有り面白いと思います。

よく村上春樹の雰囲気を表現した。

村上春樹を映像にするのは、ちょっと無理があるんじゃないかな
と前々から思っていて、本作も見るのが少し不安だった。
しかし、市川準監督は村上的雰囲気を見事に映像化していた。
映画を見ている最中、まるで読書をしているように感じた。
それくらい、自然なのである。
この映画は役者の演技が、本当に日常的で自然だ。まるでドキュメンタリーみたいに、この人演技しているのかな?と疑問に思うくらいなのである。僕はこの点に非常に感心した。
確かに今思うと、村上春樹を読むときは、別世界に行くというより、現実を全然違う角度から再認識するという感じなのだ。
まさに、この映画はそういう感じだった。
村上春樹はメッセージというのを持たない、と僕は思っている。基本的な方向性はあっても、一つの考えに縛るような小説は絶対に書かない。
彼の小説は、登場人物の言動や行動に一番魅力があるのだ。
この映画は、飾りもないし、わかりやすくまとめる気もない。
だから、良いのだ。

原作が好きだから穿った感想だと思いますが

カメラが右に動きながら
ロングでループし続け
ナレーションで描写説明。
ちょっと退屈な映画ではあります。
ある意味村上春樹の文章世界を
最大限リスペクトしたつくりかたなのかとも思えなくはないのですが。
イッセー尾形のダルさ加減と
宮沢りえの戸惑い加減や透明感が見事です。

優しい雨のような映画。

雨です、、なぜか自然に、、この映画を、、、部屋の大きな窓を開けて、、窓の近くで観ました。
今日はとても湿度が高く、でも涼しく、でも、涼しい中にも夏へ向かう力というか優しさがあり、
大粒の雨が沢山降っていて、雨音が庭の木やデッキにあたる音が、この映画のように心地良かったからです。
まるで、映画の空気感に包まれたような静かな優しい一日でした。
坂本龍一のピアノも今日の雨音に合い、ほんとに、映画の中に入ってしまったような感覚でした。
別にキリスト教徒ではありませんが、、ピアノ曲が、何故かアベマリアと聞こえます。
不思議な充実した一日をありがとう。
雨はまだ、やさしく、降り続けています。
今日の雨は、きっと育みの雨ですね、、、きっと、、、
トニー滝谷とあの女性も愛情を育みあうのでしょう。

映画のほうが好きかも…

 村上春樹ファンの方々にとってはいろんな思いのある映画かも知れませんが、個人的には小説版よりも映画版の方が良かったですね。
 特に、小道具によるトニー滝谷の性格表現が良かったと思います。特に、食卓のシーンで、トニー滝谷がたった一人なのにサラダボールに綺麗に野菜を盛り付けて食べるシーンや、冷奴などのおかずを一品一品小鉢に盛り付けて食卓の上がきちんと整えられているシーンなどは、トニー滝谷の性格を無言で表現したシーンとして凄く良かったと思います。
 ただ、映画全体を通じて、ストーリーよりも宮沢りえさんの魅力で最後まで引っ張った映画という感じがちょっとするんですよね。もちろん、それは宮沢りえという女優さんが凄く魅力的な女優さんであるということで、とてもいいことだとは思うのですが、何となくそれ以外の部分がちょっと物足りなかったですね。

モノトーンの静的な、虚空の愛の物語。

今作はロッテルダム国際映画祭で二つの賞を獲った、とるべきのすばらしい完成度の高い秀作である。まず讃えるべきは市川準の静かな演出も然ることながら、撮影の芸術性に目は向けられるのだ。撮影の広川泰士は写真家であるということ。まずその新鮮な事実に驚愕したが、やはり、というべき素晴らしい構図とカメラワークは完璧で、この人が作品を作ったと言っても大袈裟な表現ではない。撮影者がだれであるかは難儀の孕んだ問題なのである。スコセッシならば撮影は「マイケルチャップマン」、という相互のセンスがフィルムの中で、完全的に合致している。それ故に市川と、広川の作品をもっと観てみたいものである。とにかくモノトーンのその静的な世界は無機質な美しさ、そして様子を余すことなくやわらかく映し出している。そしてまたイッセー尾形は淡々としながらも奇妙な存在感を見せ、傑出的に演じて見せている。宮沢りえの巧さは言うまでもなく迷いは、一切決してない。また音楽は坂本龍一が鳴らしているが、無機で苦く静寂感に満ちており、重厚感さえもそこに存在している。ゆっくりと、映画を誘導し、物語の深みを帯びさせた。
孤独に、一人に生きてきた男がある日、女性に会い好きになった。しかし彼女は交通事故で亡くなってしまう。そして彼は彼女のことが忘れられなかった。万年孤独だった彼が愛を見つけ、いつかその人が死に孤独の身へと落ちていく。孤独でも何とも感じず、当たり前だと生きてきた長い時には及ばぬ愛を求める心が生まれていく。そして彼は人間の業深き、愛へと向かっていく。その時、に知った類まれな愛の欠落は、人間に苦しみを与える。ラストシ−ン、業火で焦げ、破った一枚のの写真に彼は消化し得ない解決を見出そうとした。
その無常な苦しみ、灰色の入道雲は心から二度と離れずに悲哀に溢れて止まらないのである。

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今井恵理 misono 豊浦美子 麻倉未稀 矢吹春奈 高畑淳子 馬渕晴子 石川由依 知念里奈 大木優紀 蘭香レア 三田佳子 河合ひかる 櫻井淳子 井上雪子 神保美喜 村地弘美 北沢典子 三田寛子 小島藤子 日本の女優DB

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