浮雲 [DVD]

浮雲 [DVD]

浮雲 [DVD]

DVD
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子
出演:森雅之
出演:中北千枝子
出演:岡田茉莉子
メーカー:東宝
発売日:2005-07-22

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

浮雲 [DVD]

太平洋戦争のさなか、ベトナムの占領地ではぶりをきかせていた男(森雅之)が事務員のゆき子(高峰秀子)と結ばれる。しかし戦後帰国した彼には妻があり、やがて女は外国人の愛人にまで堕ちていくが、それでもふたりは別れられないままズルズルと関係を続けていく……。<br> 名匠・成瀬巳喜男監督が、くされ縁のままに堕ちていく男女の姿を冷徹に、緊張感を保ちつつ、しかしこれもまたひとつの愛の形であるとして描ききった傑作中の傑作。いわば彼の代表作であり、これを観ずして成瀬映画は語れない。原作は林芙美子の同名小説で、成瀬監督が林文学を映画化するのはこれで5作目。高峰秀子扮するヒロインが、堕ちれば堕ちるほど鮮烈に輝いていく素晴らしさは驚異的ですらある。(的田也寸志)

究極の成瀬映画

 この映画の試写を観終わった小津安二郎が、感動のあまり「これで今年のベストワンは決まりだな」とつぶやき、監督の成瀬と主演の高峰に激賞の手紙を送ったのは有名な話。
 しかしこの映画のMVPはもう一人の主役の森雅之でしょう。彼の完璧な演技がなければこんな名作にはなっていないと断言します。そのことは高峰自身も自伝の中ではっきりそう述べています。そして自分はたくさん賞をもらったのに、森の演技はあまり認められずに、無念そうだったと。
 森雅之は最近忘れられているのでは?「あにいもうと」や「女が階段を上がるとき」などの他の成瀬映画でも素晴らしい演技を見せている彼をこの機会に再認識しよう。
 そして成瀬の演出の切れ味にも注目しよう。なんら奇を衒うことなく、このダメな男女のダメな行ないを淡々と積み重ねることにより、類稀な愛の物語を創造している。同時代の世界中の映画作家を見回しても、これほどの成果をなしえた人は皆無。われわれは日本人としてそのことをもっと誇りに思ってもいいはずだ。

成瀬の見た「戦後」

 成瀬極上のメロドラマ。昭和30年作品。林芙美子原作の
男女の泥沼劇を森雅之、高峰秀子の豪華キャストで描く。
 戦中の進駐軍としての豊かな暮らしとは対照的な、戦後の
混乱を象徴したバラック暮らしが鮮烈な印象を残す。新時代
の波に乗り切れず零落し続け、忘れたい姦淫した男にさえ頼
り、戦中の仏印インドシナでの淡い思い出にすがりながら生
きる女を演じる高峰秀子の圧倒的な存在感。だらしなく女を
騙し続ける、どうしようもない男を演じる森雅之の繊細な演
技に嘆息する。
 成瀬には珍しく銀座界隈ではなく、代々木、渋谷、新宿と
いった盛り場のキーワードが頻出する。全編を通して音楽が
流れ続け、仏印インドシナや屋久島のシーン等、ドラマチック
な場面が多い。裏ぶれた長屋が生活の苦しさを、病んだ高峰
に追い討ちをかけるような屋久島の止まない雨と厳しい自然
が悲劇的な運命を突きつける。
 理屈で割り切れない男女の機微のはかなさを見つめる成瀬
の視線に、理解を突き抜けた感動がある。

屋久島が国境の島だった頃、

昭和30年(1955)作品、白黒映画、この年、黒澤は「生きものの記録」を発表、監督作品を発表していない小津が本作を絶賛したのは有名な話、
東宝の名作DVDシリーズはジャケット写真がいまひとつの感がおおいのだが、本作で利用されたスチール写真は内容をとても雄弁に物語るいい絵だとおもう、後半になればなるほど明確になる高峰秀子の妖艶な美しさと森演じる富岡の情けなさと二人の微妙な関係が良く分かると思う、
邦画史上最高のカップル、森・高峰コンビの最高傑作、もちろん成瀬監督にとってもキャリアの頂点に位置する邦画が世界に誇る歴史的名画、いわゆるメロドラマにもかかわらず何かそれ以上のものが映画でしか表現できない高みに達している正に映画の中の映画、最近、小津作品が何作がリメイクされそれなりの仕上がりで楽しめたことが記憶に新しいが、本作をリメイクしようなどという恐れ多い野望はおそらく映画関係者の誰も口にできない実に神聖な映画だともいえる(この辺に興味のあるファンは岡田茉莉子版浮雲ともいえる「秋津温泉」と比較すると本作の凄みが更に理解できるとおもいます)、
森と高峰以外のいったい誰がこの二人を演じて実に情けない腐れ縁を神々しいほどのものにできるだろうか、と思います、クライマックスともいえる種子島から屋久島へ向かう渡船上で雨に濡れる二人の姿にこれほど心が揺るがされることこそ映画を見る本当の楽しみなのでしょう、
1953年12月に奄美群島は日本に復帰しており、本作撮影時には屋久島は国境の島ではなくなっていた、二人が流れ付く最果ての土地という印象を強めるため原作小説発表時に時間を合わせているのだと思う、

女性をリアルに描くことの巧みさ。小津と好対照。

日本映画の黄金時代の巨匠の一人の成瀬巳喜男監督。小津監督と一歳違いとは知りませんでした。「松竹には小津は二人いらない」と言われ、東宝へ。
この浮雲は代表作の一本といわれ、小津をして「俺には作れない映画だ」と言わしめたことは有名。戦時中、仏印で知り合い、妻子ある身としりながら関係を持ち、戦後もいがみ合いながらも、二人の関係は離れてはまたくっつくというまったく希望をもてない状況が続く。この作品に限らず、成瀬監督の演出はリアルです。俳優の素晴らしさもありますが、美術の素晴らしさに驚かされます。女性映画の巨匠と言われていますが、いろんな作品を見ますと、どの作品もストーリーの展開に終わりのようなものはなく、その日常とプロセスが克明に描かれています。だから余計リアルに感じるのでしょう。もっと国際的にも評価されてしかるべき監督と思います。浮雲のラストは行き詰った二人が屋久島に行くのですが、悲劇的な結末を迎えます。高峰秀子はもちろん、煮え切らない男を演じる森雅之の存在感、演技が素晴らしい。撮影中の成瀬監督は毎日台本を読み、台詞を切り刻んでいったといいます。「自然でなくてはいけない」「説明的な台詞はいらない」が持論で、小津とも合い通じますが、そんなエピソードも納得にいく素晴らしい映画といえます。

私的ベスト映画

「俺にできないシャシンは、溝口(健二)の『祇園の姉妹』と成瀬の『浮雲』だ」小津安二郎
 瀟洒な台詞。無駄が無いカット。男と女の淪落をあれほど美しく描いた映画は他に知りません。『めし』の大阪と東京の描写も素晴らしかったけれど、『浮雲』も仏印ダラット・東京・伊香保・屋久島の風景が匂い立つかのような描写。高峰秀子の清冽な美貌や圧倒的な演技力と、森雅之の鬱屈としていながら何処か飄々とした雰囲気が素晴らしい。森雅之演じる富岡は顔から言動までまるで太宰治にそっくり。岡田茉莉子のクールビューティーぶりも印象に残ります。斎藤一郎の地を這うようなやるせないメインテーマも耳にこびりついて離れません。観る度に今迄気付かなかったことに気付きます。一生を通して『浮雲』を観続けて、観る度に新しい感想を抱いていけたら良いと思います。林芙美子の原作の同名小説も読みたくなりました。
 画質は綺麗で、音声もハッキリ聞こえるし、日本語字幕も付いているので親切だと思います。

男と云う生き物の”どうしようもなさ”も感じさせる作品

男と女がズルズルと付き合い、こんな相手と一緒にいるとダメになると分かっていても、何故か別れられない。
愛ではなく、愛着かもしれないです。
ロマンスの”ロ”の字も感じさせませんが、 ロマンチックな恋愛より現実的な一つの愛の形だと思います。
女が男を見つめる眼差し、表情、女同士が互いに品定めするような目付き、 また敢えて無視するかのような態度、、、
言葉では表せない、女の複雑な心が感じられます。
主人公の男、富岡(森雅之)は、口では立派なことや、潔いことを言います。
でも、現実の彼の行動は、女にだらしなく、中途半端で歯切れが悪く、自分勝手です。
女とはヤリたいけど、人間関係には深入りしたくない、男の本質を表しています。
ラストシーンはフェリーニの「道」を思い出します。
そう云えば、「道」のザンパノも男の本質を表していたなぁ、と思いつつ、男と云う生き物の”どうしようもなさ”も感じさせる作品です。

男と女は結局・・・

戦時下のインドシナで出会った男女が戦後再会するところから
始まる。男は心が定まらない。女は過去を再現したい。二人に
とって戦時中こそパラダイスだったという皮肉。曲折の果てに
二人は新しい土地でかつてのインドシナの天国を再現したかに
見えるがここにまた皮肉が見えてくる。
虚無と情熱を抱えた男を演じる森雅之と、純・不純を抱えた女
を演じる高峰秀子の掛け合いが憎いほどに巧い。時代は過ぎても
男と女は結局こういうものかと詠嘆させる名作だ。しかし、これは
一つの鑑賞であって、本作品は見る者によって様々な印象と
感銘を呼び起こすだろう。だからこそ名作なのである。

私の邦画NO1です

森雅之と高峰秀子の最も美しいころの映画。
話の面白さもさることながら、森雅之のじれったい感じのうまさ、ホントにステキです。
高峰はほかの成瀬作品とは、ちょっと違う女を演じて文句なし。
はじめて、この作品を観たのが20年近くまえ。
それ以来、(それまでは吉村公三郎監督の安城家の舞踏会でした。これも素晴らしい)
私のベスト1になりました。
見ていない方々、全員におすすめ。
こんな、いい映画もありました。

「運命の赤い糸」ならぬ、「運命の漆黒の鎖」で繋がれた二人の、「愛の果て」から始まる物語

まず、森雅之が素晴らしい。森は、溝口健二の『雨月物語』、黒澤明の『羅生門』、そしてこの『浮雲』と、いずれも主役の一人として出演していることからもわかる通り、日本ナンバーワンの男性実力派俳優である。にもかかわらず、何故か知名度は低い。しかし、はっきり言って「世界の」という言葉は、三船よりも、森にこそふさわしいと思うのである。
もう一人の主役は高峰秀子。森と同じく「天才型」の俳優である。同じ頃に、木下恵介監督の『二十四の瞳』も撮影されており、まさに最高に油の乗り切った時期でもあった。
天才俳優2人に、天才監督やるせなきお(成瀬巳喜男)。そして天才女流作家、林芙美子の残した「救いの欠片も無い、やりきれなさ純度100パーセントのストーリー」。
それらは例えるなら、最高の調理場に、最高のシェフに、最高の食材が揃ったようなものである。
それは必然的に、究極の料理しか出来ないということを、意味していた。
断言しましょう。この作品の前では、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』なんて、まるでオママゴトの世界であるということを。
おすすめです。

昭和の「人情本」です・・・

 これは、日本のすべての「恋愛映画」(メロドラマというなかれ!)の最高傑作です。
底辺に流れる「仏印(バタビヤ・現ベトナム)」をイメージするテーマ曲。
 世田谷の住宅から伊香保温泉石段、オンリーの暮す「バラック(現在では差別用語に
近いようで)、戦後隆盛した新興宗教の境内から、また伊香保の石段(ここは、私も、
彷徨しまし)たそして・・・日本の南の秘境、屋久島へと、バタビヤの音楽が響きます。
 森雅之(ひたすら勝手で惨めな男)と高嶺秀子(運命に流されながらも一筋の愛を貫
く女)の、まさに丹次郎とお長の『春色梅児誉美』を彷彿とさせる内容。『君の名は』
よりも、はるかにハードで、ハートフルな・・・。
 いやいや、日本の恋愛は、いまだにこんな感じなのかもと信じたい。「男尊女卑」と
は言いながら、近松門左衛門の昔から、男性は、地位と見栄を守るために弱い。しかし、
弱いながら社会的地位においてずるくて強い! でも 結局、弱い!
 女性は、ひたすら強い!、しかし、やはり、弱い! しかし、死してなお、強い!
 そして・・・・・美しい! ゲーテ曰く「永遠に女性的なるもの揚げて我を高らしむ」
  いや〜! 素晴らしい作品です。

商品詳細・現在価格
カスタマーレビュー

他にも…

女が階段を上る時 [DVD]
稲妻 [DVD]
木下惠介生誕100年 「二十四の瞳」 [DVD]
わたしの渡世日記〈上〉 (文春文庫)
わたしの渡世日記〈下〉 (文春文庫)
流れる [DVD]
雨月物語 4Kデジタル復元版 [Blu-ray]
雁 (1953) [DVD]
乱れる [DVD]
雨月物語 [DVD]

朝海ひかる 澄川真琴 宇高志保 都築香弥子 高橋ユウ 坂井真紀 梅田彩佳 関千恵子 小野千春 山口智子 藤江リカ 夏居瑠奈 木内晶子 唐木恵子 平松可奈子 ナンシー梅木 奈津子 星玲子 兒玉遥 飯田圭織 日本の女優DB

スマホアプリナビ
ITMS ミュージックランキング

男優一覧 女優一覧

日本映画・邦画ナビ