沙羅双樹 デラックス版 [DVD]

沙羅双樹 デラックス版 [DVD]

沙羅双樹 デラックス版 [DVD]

DVD
監督:河瀬直美
出演:河瀬直美
出演:福永幸平
出演:兵頭祐香
出演:生瀬勝久
出演:樋口可南子
メーカー:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2004-05-13

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カスタマーレビュー

不思議な緊張感に満ちた映像

ドキュメンタリー的に描かれた、幾分幻想的な趣のあるドラマ。
即興的な演技の積み重ねは、次に起きる出来事の予測を許さず、一瞬も目が離せない。
長回しで淡々と綴られる映像が、不思議な緊張感に満ち、飽きさせない。
映画が始まって早々に、撮影をはじめとするスタッフ名が次々と浮かび上がるのは、この監督から彼らへの感謝と尊崇の表れでもあろうか。
画面を通して、監督の生きざまや、映画への熱い思いが伝わってくる。
映画好きなら観て損はない一作。

地下の水脈を流れる映画。

映画を見終わってもなお、その映画の持つ「たたずまい」に浸りきれるような
作品は少ない。
奈良の古い町を舞台にした河瀬直美監督の最新作「沙羅双樹」はそんな思い
を見事に打ち砕いてくれる優れた作品である。
ある夏の日に神隠しにあった双子の兄弟の一人をめぐって物語は進行する。
奈良町と呼ばれる旧市街の路地から路地へ、カメラは縦横に巡りながら、
小さなお堂や祠にすり寄り、花や猫や木と出逢う道筋を見つけていく。
不自然な演出を嫌う河瀬監督は、簡単なシナリオだけでスポンティニアス
な磁場を形成していくが、その場その場の雰囲気を大切にすることで、
一瞬聴き取りにくいセリフがあったりするのだが、つまり、誰が喋っても同じ
大きさの声が揃うことの不自然さを逆に私たちは気付くのだ。
そして、映画の時間は現実に対する垣根を取り払い、映画の時間が途切れ
た瞬間から、私たちは自分自身の古い町を心の中に見いだすことが出来る。
タルコフスキーや小津安二郎、ソクーロフなど、ごく一部の監督の作品しか
持ち得ない、「映像の呼吸」がここには存在する。
映画作家自身の「リズムと間(ま)」が決定的な要素となって、歴史と個人の
重層的な時間が、地下の水脈を深く深く流れ、推移していく。
特筆すべきは、撮影直前になって降板した女優に代わって、河瀬監督自らが
身重の母親役を演じていることだ。
スクリーンの中での彼女の存在と視線は、圧倒的な静寂さに包まれながらも、
常に重く、そして優しい。
「映画の創造」という母体の中で、更に新たな物語を紡ぐための母体を獲得
していく過程の見事さ。
すべてを徹底させていることへの畏怖さえ感じる作品である。
感動の出産シーンは、我々が自分自身を物語るための最初の幕開きとなる
だろう。

奈良の不思議な風景

 初めて見た河瀬の映画だ。
 もともと奈良は好きで 学生時代には一人で、結婚してからは家内と 出かけてきている。ある程度奈良を知っているつもりだったが この映画で河瀬が切り取った「奈良」は僕が知っていた「国際観光都市 奈良」とは 全く異なる「空気」が息づいているのに正直びっくりした。
 この映画に見える「奈良」とは ある時は迷宮であり ある時はキリコの絵のような街だ。土俗の宗教めいた雰囲気があると思えば 夏の草いきれに満ちる田舎でもある。寺と仏像だけではない 生きた街としての「奈良」に感銘を受けた。
 映画の筋は 他のレビュアーの方の記事や 本作の紹介文で十分だ。ただし そんな神隠し譚だけでは済まない ただごとならぬ雰囲気を帯びているとしたら それが河瀬の芸術であろうし 河瀬によって描かれた奈良なのだと僕は思う。
 邦画ファンとして 昔の作品に感銘を受ける一方 現代でも かような佳作に出会える嬉しさを感じた次第だ。

生活する人々

ある路地、町で静かに進んでいく映画です。
そしてそこには確かに生きている人、植物があり、
同時に死もあります。
死んでしまった兄、解体される家、実り育つ果実、
新たに生まれる赤ん坊、いろんな生死を含みながら
町の生活が淡々と描かれています。
そんな日常を輝かせるのが非日常の祭りです。
いろんな生死を胸に秘めたこの町の人々が、いっせ
いに輝くのが祭りでした。あの天気雨で人と風景
全体が輝くシーンが印象的でした。
ある小さな町で生と死が営まれ、いっせいに輝く
ひとときがある。ふと充実感を味わわせてくれる
映画です。

うーん

古都奈良の文化を背景に繰り広げられる物語。映像はもちろん美しく、内容も「生」と「死」(喪失)を
テーマにして非常に味わい深い。家の中にあるものや小物が凝っていて、古都、伝統、良き文化日本を
描き出すけれど、何て言ったらいいんだろうか?
自然との調和や生命をモチーフにしてるのに入りづらいというか・・・
女性特有の視点で、非常に面白いのだけれど、女性ってやっぱり現実主義的で、何かこう、生命の神秘を感じにくい。
優れているのはみんなほとんど素人を使っているにも関わらず、全く無理がなく観ていて気持ちがいい。
全てのバランスが分かっている監督だと思いました。
音楽が全くないせいか、何か入りづらかった。
日常の音をっ楽しむ点では面白いかもしれませんが。
下駄やうちわ、箪笥、扇風機、カメラ、そういった小物が非常に美しかった。

美しき繊細な少女マンガ

少年が神隠しにあって呆然とする冒頭のシーン。
「少女マンガやなあ〜」
「吉野朔美やなあ〜」とほれぼれ。
だって少女マンガを、吉野朔美を、これだけ映像化できる映像作家なんてやっぱ今までいなかったよ。
河瀬作品を見慣れていると、「はいはい、またこれね」と思う箇所もいくぶんかあるが、
それでもすごいと思わせる珠玉のダイヤモンドシーンが確実にちりばめられていて、心を打たれる。
とても良い、映像詩。日本だけの。日本人だけが作れる、日本の詩。

こういう映画を待っていた。

河瀬直美という人間の純粋さはおそらく相当なものだろうと思う。彼女の映画は「萌の朱雀」にしてもどこか何かを超えている気がするのだ。その感動、幸福感、悲しみは心をえぐりそしてここちよく洗浄し清廉と化してくれるのだ。こういった心の底から浸ることができる映画にはやく出会いたい、感化されたいと無意識のうちに感じていたのだと思う。この映画は完全なるフィクションの物語であるが、ドキュ的に撮られている。そこが衝撃的で、感動を呼ぶ。あたかも「それ」が本当に起こったかのように見せている。感情移入が容易に出来、自分が主人公、登場人物になったかのように深い心の淵で感じるのである。その感動はおそらく人生の宝物になるに違いない。映画の本質がそこに見えてくる。彼女のドキュ的演出能力は日本で随一であろう。彼女のような人間の機微を生生しく、でもうっとうしくなく描く映画人の出現が待たれる。
とにかく心から観てほしい一本である。感じたことのない感動にやさしくなれるに違いない。
ほか福永幸平、兵頭祐香の演技もリアルですばらしい。それもこれもすべて河瀬直美の演出力の賜物である。あくまで自然に「自分」の感情で、と説く彼女。役者はこういった監督と仕事がしたいとそう思うだろう。彼女こそ真の映画人であると私は信じて止まない。

樋口可南子はじめ、俳優が楽しんでいるのは分かるような気がするんだけど

実は河瀬直美のことは好き(と自分は思っている)。「につつまれて」なんて見ていて、図らずも、生の映画が発見された瞬間に立ち会っていると錯覚させるような、無邪気な暴力に慄然とさせられた、そんな記憶もあるが。
で、こちらの作品は、レンタルDVDにて鑑賞。やや暗めの画面が家のテレビにては臨場感に乏しく、鑑賞環境とはしてはイマイチなのやもしれぬので、そのあたりは作品の出来に対する評価としては割引いたほうがよいかもしれぬ。あんまりプロの役者さんを使わないヒトなので、前作「火垂」は未見だが、少なくとも著名な役者さんを使われるのはこちらの作品にて初めてか。主人公の2人をはじめ、役者の動きというかセリフ廻しがなんともギコチない。勿論、樋口可南子をはじめ役者自身が面白がってやっているとこともあり、面白いっちゃ面白いシーンもあるが。これだけの長さだと少々辛いところも散見される。正確な製作状況は承知しいないが、カメラの撮り方がだらっとしていてビデオっぽい。結果、長廻しにある場面の緊張感はやや失われていないか?悪く言えば、思いつきでただ廻したような(特に最後のシーン、階段をのぼって、外に飛んでいくような感じの長廻し、アイデアとしては良さげなだけに、残念)。
ただ、主人公をはじめ、一瞬一瞬、捕まえられた表情にはっとさせられることもあり、諦めきれないのだが。次回作が正念場ではなかろうか。インタビュアーとしての河瀬直美の力は認めているだけに、役者として外から見ているのか、入りこむのか、中途半端な感じが残った印象を受けたのは残念。

みずみずしい映像に詩をそえたような映画です。

河瀬直美監督のこの映画はとても淡々とゆっくり、静かに話は展開します。
でもオープニングの俊と圭の走るシーン、俊と夕が自転車で2人乗りするシーン、祭りのシーンなど動の部分もあり、静と動のバランスがうまくとれています。
それぞれの登場人物が自然な演技でとても良かったです。
特に高校生の俊と圭を演じた2人はみずみずしく良かったです。
監督が女性だからでしょうか、色がとてもいいです。人物のコスチュームや背景などの配色がとても素晴らしい。
脚本、演出、画面の色、どれも素晴らしく97年にカンヌで新人賞を取っただけのことはある監督です。
河瀬直美監督、映画のことよく知っていると思います。

河瀬の映像感覚は好きです

この人の作品には奇妙な侘しさがある。奈良市の裏通りの家屋や風景は、登場人物に劣らず重要な存在だ。冒頭主人公の兄が失踪するが、それは直接話しに絡まない。むしろ、コミュニティの脆弱性や人間関係の希薄さを描き出すアクセントとして機能している。河瀬という人は、一種の崩壊感覚のようなものを持っている人なのではないか。「萌の朱雀」にも部落の面々が集まって合議する場面があったが、この作品にも自治会の面々が豆腐屋に集まり祭りの企画を討議する場面が出てくる。崩壊する人間のネットワークを何とかつなぎとめようとする住民の姿を描いているのだろう。奈良の裏通りを離れ、上空から遠望する市内をバックに流れるエンドクレジットはそういう意味で象徴的だ。「萌の朱雀」は過疎の村が舞台で相当侘しさが際立ったが、今回はより「前向き」な内容になっており、私は好きだ。

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