蛇イチゴ [DVD]

蛇イチゴ [DVD]

蛇イチゴ [DVD]

DVD
監督:西川美和
出演:宮迫博之
出演:つみきみほ
出演:平泉成
出演:大谷直子
メーカー:バンダイビジュアル
発売日:2004-04-23

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カスタマーレビュー

「本当にお母さんは病気じゃなかったんですか?」

 小学校の教師をしている明智倫子は同僚の鎌田とつきあっている。自分の両親と祖父に引き合わせると、その気さくな家庭を鎌田もすっかり気に入ったようだ。しかし、祖父は痴呆症、父も実はある問題を家族に隠していた。そしてそこへ、十年前に勘当された兄・周治が舞い戻ったことから、家族の崩壊が加速していく…。
 丹精こめて作った秀作映画といえます。イイカゲンを絵に描いたような兄、問題を前にあたふたと醜態をさらすばかりの父、我慢に我慢を重ねてきたと言う母、生真面目で正義感の塊のような妹。こうした登場人物の一筋縄ではいかない心のひだを、各出演陣が見事に表現しきっています。
 またこうした作品には珍しくショット数が多いようです。畳の間やダイニングで登場人物たちが会話をかわす場面では、ひとセリフごとに切り返しのショットを重ねてテンポをつけ、場面全体が平板にならないように工夫されています。先に書いたように各登場人物の表情が見せ所であるだけに、ワンショットの顔の映像を丁寧につないでいくというこだわりの演出です。当然撮影時間数も増えるはず。その丹念な作業が忍ばれる作品に仕上がっています。
 そしてなんといっても脚本が素晴らしい。一見何気ないやりとりが物語全体に大きな意味をもっているという場合がそこかしこに見られます。例えば倫子が教室でひとりの男子生徒を戒める場面。最後に女子生徒がボソリと倫子に訊ねる言葉は、ボディブローのように効いてきます。
 家族は取り替えがききません。どんなにインチキでだらしなくても、切り離すことなど出来ないのです。
 ラストシーンの解釈は見る者により様々でしょう。私はそこに、あの女子生徒が言っていたように、一見嘘にしかみえない誰かの言葉をほんの少し信じてみるところから始めると、きっと肯定的な何かが生まれることもあるのではないか、そんなメッセージを見つけた気がします。

これこそ素晴らしき日本映画。

現代の日本を一つの家庭に置き換えたような風刺的な社会表現もあり、
笑いの要素もふんだんに取り入れています。とかくニヤリとしてしまう。
宮迫さんにしか出来ない演技。コレこそはまり役。
最後まで惹き付けて、ラストは秀逸。
2003年の隠れた名作NO.1です。

お勧めの一本

「ゆれる」が素晴らしかったので直ぐに本作を見ましたが、オモシロイ!
 定年間近の父と、ボケたお爺ちゃんを介護する母、結婚間近の娘。
一見ありふれた家族だが、お爺ちゃんの死を境に父の秘密が明らかになり、家族は窮地に立たされる。
そんな家族の前にかつて勘当された兄が突然現れ、窮地を救う(かに見える)。彼の目的は家族の再生か崩壊かー?
やがて本音をさらけ出しながら次第に思考停止に向かう両親と、あくまでも自分の正当性を信じる妹。
終盤、「ゆれる」でも描かれている兄妹(弟)の絆と冷酷さが巧妙な脚本と演出でリアルに描かれている。
ラスト、兄の性悪を見切って突き放す妹が最後に見るものは・・・
 どこまでも悲惨なストーリーのようですが、役者陣のキャラクターとユーモラスな音楽使いが相まって不思議と暗さは感じません。
「ゆれる」と比べると「まじめな人が落ちていく悲惨さ」と「最低な人が見せる優しさの輝き」の差でしょうか。こちらのラストシーンは爽やかささえ感じます。
監督の力量、脚本力を十分に楽しめるお勧めの一本です。

秀作!

映画が終わった瞬間、ラストシーンを噛みしめる。最後の最後の場面が、さまざまな意味を持っていて、さまざまな味わいを持っている。その味わいが、名人がつくった料理に匹敵する味わいであって、それほどこの映画は、美味しく、巧い。苦くもあり、旨味もあり、豊かでもあり、それに深い。
物語は地味。テーマ自体も、とくに目新しいというものでもない。いつか、どこかで、テレビのドラマで観たことがあるような内容。ところが、この映画は凡百の人間ドラマよりはるかに抜きんでている。歴史に残るような秀作。おおげさに聞こえるかもしれないが、それほどこの映画は、巧い。
まず人間が恐ろしいほどよく描かれている。まるで腑分けして見せるような、残酷なほどの観察力。しかし暖かみがあり、愛情がある。なにより脚本がずいぶん巧い。
つぎにキャスティングの妙。これがまた巧い。演出も素晴らしい。場違いなひとはまったく出てこないし、外れた場面も見当たらない印象。ここにも人間を見る確かさと、脚本の旨さが活きている。まったく、ケチをつけられるようなところがない。すでに巨匠の貫禄。

蛇とイチゴ、嘘と真

現在オダギリ・ジョー主演で話題になっている映画
『ゆれる』。この『蛇イチゴ』の監督・脚本である
西川美和さんの最新作です。
この映画『蛇イチゴ』には最初から最後まで一切目
を離せない映画です。どんどん引き込まれていきます。
おじいちゃんのお棺に入っている姿も、お兄ちゃんの
泣きの演技や弁護士の演技も、お父さんがお金を受け取る
ときの表情、お母さんが円形脱毛を見た後のお風呂掃除。
まだまだ他にもたくさんの見逃せないシーンの数々。
そして見た瞬間、鳥肌が立ったのが、学校でのシーン。
小学校の先生である妹が教室で一人の女子生徒に言われた
一言に鳥肌が立ち、背中に冷たいものが走りました。
「お母さんは本当に病気じゃないんですか?」
この言葉がどういう状況で発せられたものなのか、ぜひ
見てみてください。
そして、ラストの驚きと美しさと、見た人にしかわからない
言いようのない感覚を味わってみてください。

日本人にしか理解できない映画(として貴重)

私は韓国人なのですが、ゼロ年代映画特集で、日本人にしか理解できないわびさびや間の感覚が表れている映画とあって、購入して、みてみた。本当に日本人にしか理解できないか?私は日本で留学した経験があり(文系)、子供の頃から日本の文化に触れて育ったので、普通の外国人よりは日本人に近いと思う。というより、実際は私がどれほど日本人度が高いかという試しとして、この映画を勉強させていただく気持ちで鑑賞した。っていうか、普通だよな、この映画。平凡な人々の暮らしのようなリアルさ、日本人の家族のあなた達の周りに自然にいそうな、今の時代のそういう家族の現実を、私達の家族を省みるようにしてくれる。家族とは何か、ちょこっと大げさに言うと国際化の時代に日本人とは何かを考えさせるような映画と評したい。
 結局、我々はどこに向かっていくのだろうか、ということを観る者に問いかけてくる。惨憺たる感があるが、現実って結局こいうことだろうなと頷けばあなたは日本人。

おそるべし!西川監督!

ありきたりの題材を使って、こんなに見たこともないような映像、
緊迫感のある映像を撮れるんだと驚愕しました。
す、すごい、西川監督。これが初監督作品とは。
商品の内容では、「コメディ」などと評されていますが、
もっとシュールで、笑いなんてなかったと思います。
あまりにリアルすぎて笑えない。
「蛇イチゴ」はラスト数分から登場します。
父、母、妹、兄のえぐい人間像があぶりだされていました。怖い!
「ゆれる」よりももっとえぐいように思います。

28歳の女性新人監督、西川美和恐るべし

登場人物の心理描写、ディテールへのこだわり。独特のうすら寒い会話と
気まずい雰囲気を醸し出す演出。冒頭の喪服に身支度する場面にかぶさる
ラップの使い方や、お経にだんだんとドラムのリズムが重なり楽曲になっ
ていく。このあたりの音楽センスもすごい。そして、あのラスト!! 
あのワンカットで愕然とさせられ、同時に家族の再生への兆しにちょっと
ホッとさせられる。すごく地味で淡々と話は進むけど、随所にブラックな
ユーモアがあるし、丁寧に作られた質のいい映画です。
登場人物がみんな生き生きしているし、台詞も生々しくてリアル。特に兄、
周治を演じる宮迫にはホント驚く。詐欺師特有(?)のどちらともとれる
表情、小憎らしいセリフまわし、怪しい目とまゆげがたまらない。(笑)

西川美和一作目

二作目の『ゆれる』で映画界のほぼTOPまでのぼりつめた若い女性監督
一言で言うと『人間単体で面白みを出す能力が半端ねぇ』
半端だねえじゃなくて半端じゃねーよのほう
ほぼ人間を丸裸にして骨の髄までむしゃぼりたおして剥き出しの状態で見せる感じか
監督自身、私の映画は自分に対してサディスティックだ
と言っていたが
まさにそれだ
かなり
音楽をあえて適当にはずして盛り上げる。そんな印象を受けた
ゆれるとあわせて二部作でもいいような内容
解釈の予知を残す人間像もかなり魅力的
天才

ギャップ!

西川美和は、人の二面性を描かせたら上手いですね。
人は追い込まれた時に本性が見えると言いますが、体裁を気にする人ほど切羽詰まるとクレージーに取り乱してしまったり、一方でアウトローとされる人が意外なほど冷静にリーダーシップを発揮したりと、あぶり出されるギャップが痛快です。
また俳優としての宮迫の才能が遺憾無く発揮されています。見所多い作品です。

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