小早川家の秋 [DVD]

小早川家の秋 [DVD]

小早川家の秋 [DVD]

DVD
監督:小津安二郎
出演:中村鴈治郎
出演:原節子
出演:司葉子
出演:新珠三千代
出演:小林桂樹
メーカー:東宝
発売日:2004-01-30

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カスタマーレビュー

小早川家の秋 [DVD]

京都に近いある町の造り酒屋の老主人・小早川万兵衛(二世・中村雁治郎)は、経営を娘夫婦(新珠三千代&小林桂樹)に任せて今は隠居の身。そんなある日、彼は偶然にも空襲で生き別れたかつての愛人(浪花千栄子)と再会し、彼女が経営する京都のお茶屋に通い始めるようになるが…。<br> 道楽者の老人の放蕩ぶりと、そんな彼に一喜一憂する家族の姿を描いた小津安二郎監督晩年の秀作の1本。珍しく松竹を離れ、東宝(東京宝塚撮影所)に招かれて撮ったことでも特筆される作品である。多分に軽妙な喜劇としての作りではあるが、最後には無常観とでもいった要素が濃密に漂うあたりはさすが。またそこには、死というものを身近に捉え始めた小津監督の想いのようなものも汲み取れよう。なお、本作の次に松竹へ戻って撮った『秋刀魚の味』を最後に小津監督は他界した。(的田也寸志)

夏・蝉の鳴く声

「秋」とタイトルにありますが、蝉の鳴く声が充満する映画です。ラストのカラスと不気味な好対照をなしている。
成瀬の「女の中にいる他人」の夫婦(小林桂樹と新珠三千代)がここにも出ている。
キャストが素晴らしい。

東宝でも小津は小津でした・・・

~dvdで、初めて見ました。私の注目は、なんと言っても黒澤組のカメラマン、中井朝一さんが撮影していることです。中井さんがカメラだからと言って、黒澤さんの映画のようなカメラワークではないのですが、どことなく小津さんに気を使って撮影している雰囲気を感じます。厚田さんのカメラは、まさしく小津監督の目という感じですが、中井さんの小津さんの真意を~~つかもうとして撮影している中井さんの目という感じでしょうか?
俳優も松竹の小津さんとまったく違うので、とても新鮮でした・・・・
しかし、小津さんは小津さんでした・・・
自分のスタイルをこれほどまで貫くというのも一種の感動を覚えます。~

いつもの小津世界に+@の魅力。

東宝で制作した経緯はどなたかが書かれてましたが、お蔭でいつものと違うキャスティングで小津世界を見ることができました。京都の老舗の造り酒屋のご隠居を演じるなき雁治郎が絶品ですね。森茂久弥、山茶花究、浪速千恵子、こうした人たちでもう完全に一つの世界ができてます。大映で制作した「浮雲」とどうよう貴重な作品ですね。小津監督の助監督をしていた吉田喜重監督が、小津作品は「反復とズレ」なのだと生誕100周年記念番組で語られていました。だから同じなようで皆違う。小津流の「自然」とは完全に無駄がないのだ、というようなこともどこかに書かれていたような気がします。だから、私たちは画面に溶け込むようにみることができるのでしょうね。さらに、もっとも好きな女優、原節子さんはこれが最後の小津作品だったと記憶してます。この映画の喪服姿の原節子さんは本当に美しい。それだけで価値があると、私は買いました。

日本人の死生観を見つめる小津監督の眼

61年公開で、遺作となった「秋刀魚の味」の1つ前の作品。小津監督作品としては珍しく関西が舞台で、関西弁での会話が心地よい。原節子が小津監督映画に出演した最後の作品で、前作「秋日和」同様、未亡人役の原節子が義理の妹役の司葉子の良き相談となる場面はある。2人が並ぶ場面は美しい。しかし、ストーリーの骨格をなすのは、伏見の造り酒屋の旦那で競輪にこって遊び暮らし、昔の浮気相手(浪花千栄子)と再会して通うようになる、頼りないけれどもどこか憎めない、一家の中心である「お父ちゃん」(二代目・中村鴈治郎)の生とあっけない死、そして遺族が故人を悼み、死ぬまで人間は悟れないものだ、あれほどしたい放題した人でも死んでしまえば何もかもしまいだという加東大介と杉村春子の会話が交わされる葬儀の場面だ。それまでの小津監督映画でも人の死は描かれてきたが、日本人の死生観にこれほどフォーカスした映画は私が知る限り他にはない。墓や火葬場の煙突のカットが多く挿入され、ちょっとだけ登場する笠智衆演じる農夫とその妻の交わす、「死んでも死んでもあとからせんぐりせんぐり生まれてくるわ」「そやなあ、よう出来とるわ」という立ち話が鮮烈に記憶に残る。タイトルは小早川家の秋だが、夏、せいぜい残暑の季節までの物語だから、タイトルには小早川家にとって古きよき時代の終わりだという意味を込めたのだろう。「おくりびと」にも通底する日本人の死生観を見守る小津監督の温かい視線を感じる映画だ。

短い夏のエピソード

今回初めて小津の作品を見ましたが、はたしてこの作品を最初に見るのがいい入り方だったのかどうかわかりません。まず驚かされたのか、オールスター共演ともいうべき配役です。一瞬、「社長シリーズ」か「クレージー・キャッツ物」かと眼を疑ったほどです。第二に気がついたのがそのきれいな映像です。ディーテルが丁寧に描かれています。京都の花街の道路、造り酒屋の光景、そして家の中の小道具(台所、氷、蚊取り線香、障子、提灯、灯篭)などが細かに描かれています。そしてもっとも印象的だったのが、家紋です。これは家の中の道具にも浮き彫りにされており、小早川家の人々が身に着ける喪服にも使われています。そしてこの物語が短い時期の間の出来事を示すものとして、象徴的に使われているのが、全編を通じて、断続的に流れる蝉の声です。したがって話は、夏の間のエピソードであることが暗示されています。最後は川べりのシーンにカラスが出てくるというシュールなシーンもあります。もう一つ全編を通して繰り返し取り上げられるのが、司葉子と原節子の対話のシーンです。これは様々なシーンをバックにいろいろな角度から撮られています。どれも正確な場所はわかりませんが、美しいシーンが満載です。原節子は最後まで和服を捨てることはなく、司葉子の世代の価値観への理解を示しながらも、自分の生き方を変えることはありません。そして最後に残る印象は、笠智信の詠嘆に示される、季節と人間の移り変わりへの無常観です。

豪華絢爛映画小津安二郎映画.。

小津安二郎監督。1961年作品。
偉大なる主人公は大阪の造り酒屋の主、中村鴈治郎である。好き勝手に生きて、過去の身上(しんしょう)をつぶしてきた遊び人である。かれを中心にしてドラマは展開する。
19年ぶりに出会った愛人は浪速千栄子。
あの時代において可憐なる三大女優、原節子、司葉子新珠三千代を娘役にして、小林佳樹、さらに加藤大助、さらに杉村春子、おまけに小津が愛した笠智衆を配するという豪華キャスト。これだけで圧倒される。中村鴈治郎はは狭心症を2回おこし見事に死んでしまう。とにかくすごいですよ。
松竹では作れなかった映画だ。

雁次郎さん素敵です・・・

両者ともに東京出身でありながら、溝口健二は上方、対して小津安二郎は江戸というイメージが強いのは、ホームグラウンドが大映京都と松竹大船だからかもしれない。そんななかでこの作品と浮草は、従来の小津映画より若干の湿気を帯びていて、それはやはり舞台が大阪(と京都)だから。控えめでクールな彼の演出も、関西弁がまたちがったあたたかさと笑いをひきよせる。例によってそうそうたる美女の共演でありながら、いつもより親しみやすさを感じるのもそのせいか。そしてやはりなんといっても中村鴈治郎さんが圧巻で、浮草同様、小津映画の温度を2度くらい上げている。彼はいい意味で小津映画を超えた存在だと思う。浪花千栄子さんもほんまに素敵。司葉子さんは(たぶん)阪急の梅田から京都に向かって電車にのっているのだけど舞台は茨木市あたりかな。
できることなら市川雷蔵さんが演じる小津映画も観てみたかった・・・

こんなに上手い京都弁は聞いたことがない。

浪花千栄子の役作りは絶品である。京都弁の中でも特に祇園、花街言葉の細かいニュアンスが絶妙に伝わってくる。私は、ここの生まれ育ちだが娘との会話、中村鴈治郎とのやりとり、掃除、水のまき方全てに文句の付けようがない。鴈治郎も昔の旦那の風格がある。
森繁も上手い。芸達者な一癖もふた癖もある役者たちを使い、一本の作品に仕上げる小津の凄さ。彼の中に全てがあるから、まとめられるのだろう。
私の小津作品の一押しは、この作品である。

新珠三千代が美しい

小津が東宝に出向いて撮った作品、前の作品で司洋子を東宝から借りた返礼らしい、そのため小津作品でいつもの常連のメンバーの他に森繁、山茶花究、藤木悠、加藤大助、小林桂樹東宝の誇る俳優陣が観られる。浪速千栄子、先代の中村鴈治郎も出ている。すごい名優、曲者達を集めて、ほとんど演技らしいことはさせないで小津演出は進んでいく、そのため観客は読書や名画を鑑賞している時のように、作者の観点をあまり意識させられないで、映像をモチーフとして自分の内面との対話を始めてしまう・・・。出演者が多かったり逆の意味で制約が多かったからか全体として焦点がぼけたようなこなれていない感じもあって小津作品の中での位置づけは高くないが、平成15年の今観ると製作当時の時代の文脈を意識しないだけ純粋に小津ワールドに浸れる

伝説的女優、原節子の最後の出演作品です。

1960年公開作品(秋日和)に続き、女優の原節子が司葉子と共演をしたカラー作品(小早川家の秋)1961年公開作品、前作では親子という役柄であったのが、今作では姉妹役、言われるとそう見えてしまうのが、不思議ですね、この時、女優の原節子は40代前半ですが、まだまだ美しいです、ですが、これが女優、原節子の最後の出演作品となりました、カラー作品は上記の2作品だけ、残念ですね、時代の流れの中、財を失いつつある小早川家の頼みの綱は未亡人となった娘と年頃の美しい2人の娘、良縁で家を助けてもらおうと画策しますが、その矢先に当主である父親が急死、といった内容、古民家や町並み、そして、俳優さんたちのメイクに時代を感じます、評価はまあまあといった所でしょうか。

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