楢山節考 [DVD]

楢山節考 [DVD]

楢山節考 [DVD]

DVD
監督:今村昌平
出演:緒形拳
出演:坂本スミ子
出演:左とん平
出演:あき竹城
メーカー:東映ビデオ
発売日:2002-07-21

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カスタマーレビュー

楢山節考 [DVD]

70歳になった老人は、子に背負われて楢山に捨てられなければならない。そんな山奥の寒村の掟に従い、喜んで神に召されようとする信心深い母(坂本スミ子)と、哀しみとともに母を山へ連れていく息子(緒形拳)。2人の姿を通し、自然への畏怖や人間との共生、そして受け入れざるを得ない人間の業や運命といったものを、アクの強い演出で描ききった巨匠・今村昌平監督の名作。 <br>中央公論新人賞に輝いた深沢七郎のデビュー小説、2度目の映画化だが、木下恵介監督による前作がオールセットの舞台劇のような様式美で描かれていたのと正反対に、こちらはあくまでも写実的だ。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞するなど、その世界観は海外でも驚異の眼で迎え入れられた。(的田也寸志)

邦画久々のヒット

こないだ知り合いに薦めたら「全然面白くなかった」といわれがっかりしました。
そりゃあ面白い話じゃありません、歴史の隅に追いやられた暗い過去に向き合う作品です。
でもこれが現実として起こっていた、それほどまで民は貧しく、小さな田畑にかじりついて生きていたのです。
芋を盗んだ女を家族もろとも生き埋めにする、村の掟は絶対。
そんな厳しさに怖さより哀れを感じ、結束しなければこの生活を維持出来ないという覚悟が感じられます。
山に行った日、雪が降り始めて緒方拳が一旦戻るシーンは「作り過ぎ」と思う人がいるかもしれませんが私にはとても良かったです。

木下版とは違った、リアル路線。

木下版がフルセットで、色彩美豊かに
劇っぽく作った作品だったが
今村版は、人間の業や食、性、喜びや哀しみが
「本能のまま」出ている映画である。
母親を山へ連れていくまでに起こる出来事は
現代社会とは全く違う、村独特の価値観には
今の若い人が見たらショックを受けるだろう。
口減らしの為の親を捨てる。次男は嫁を貰えずに犬を犯す。
餓えの為に泥棒をした一家に「根絶やし」の制裁を加える等
村だけの正義、村だけの価値観で物語が進むので
見ている方は驚きの連続。
この映画が「際もの」にならなかったのは
母と子の愛が最後に描かれるからである。
死を素直に受け入れる母が、息子を気づかう気持ちと
雪が降り思わず戻ってしまう子に
涙が止まらなかった。
ただ、!今村作品のどれもそうだが
えげつない描写や、性描写のしつこさから
好き嫌いがハッキリ別れると思う。

深く考えさせられました

僕は皆さんのように良い文章(レビュー)は書けないけれど、この映画を鑑賞して
思った事を書いてみます。
映画自体はまぎれもなく日本映画界傑作の中の一つであると思いますし、
主演の緒形拳をはじめとする俳優の名演に惹きつけられると思います。
貧しさと子孫を残していく為に姥捨てという行為が昔、行われていた事、
進んで山へ行こうとする母親とそれに葛藤する息子の心情もひしひしと
伝わってきます。
寒村の貧しい村に生きる人間の生き様と貪欲さ、性などを綺麗に見せず
有りのままであろう姿で描写されています。またラストも当然ハッピーエンドではなく
切なさが残る終わり方です。エロティックなシーンがあるので子供とは見れない作品で
すが、この飽食時代に育った自分を含めた世代にとっては豊かさ貧しさを再考させてく
れる映画であると思います。

信州の鬼伝説

両親は長野県出身です。幼い頃から山に囲まれた父の故郷に行くたび、そこから言い様のないエネルギーと圧迫感を感じ、恐ろしさに震えました。
あの深い森山のなかに、今でも鬼はいる、そう感じます。
信州(長野県)には鬼無里という地名があります。お蕎麦の名産地としても有名です。
地名の由来は天武天皇の御世、信濃遷都を山を置いて(!)邪魔した鬼を討伐させたところからきているそうです。
又、やはりこの地域には「紅葉(もみじ)」伝説というのもあります。能の「紅葉狩」にもあるように、通りかかった旅人を美女が手厚くもてなし、夜になると鬼の正体を現し食らってしまう。能ではその鬼も退治されてしまうのですが、別の「紅葉伝説」では、女は魑魅魍魎の類ではなく、村人に恩恵を与えた巫女として、敬われ手厚く奉られています。
カンヌでグランプリを獲った秀作「楢山節考」、70になると、人減らしのために老人は山へ行きます。死への旅です。海外の人には、日本がほんの数百年前にはこんなに貧しい地域で、このようにしなくては生きていけない過酷な現実だったという事も大きく衝撃を与えたようです。信州には「おばすて」という地名も残っています。
人々は生きるため、食べ物を盗んだ人を見せしめとしてなぶり殺し、きまりにより親までも捨てなくてはなりません。まさに心を「鬼」にしなくては生きていけないのです。
そんな心の闇が長野のみならず、日本全国に多くの「鬼伝説」を生んだのかもしれません。

人間は面白い

深沢七郎原作の『楢山節考』に同じ著者の『東北の神武たち』を取り入れたところが、映画『楢山節考』の成功した理由の一つであることは間違いない。助平のない今村昌平は考えられないし、これによりテーマが明確になったのではないか。
 倍賞美津子は別にして、清川虹子を裸にしてしまうのもすごいが、坂本スミ子に実際に前歯を抜かせたというところが、監督の映画に対する、おりん婆さん以上の鬼気迫る執念を感じさせる。左とん平の演技も見事だった。
 今村監督は「総じて人間とは何と面白いものか」をこの映画で如実に物語ってくれたが、私が最も「何と面白いものか」と感じたのは、やはり監督自身であった。

「命」を扱った名作

 赤ん坊が次男なら捨てられる。人間、へび、蛾の交尾シーン、カマキリがカエルを食べるシーン、蛇がねずみを食べるシーンなどもある。笑わせるシーンもあるが、主題は「命」を扱っていてずしりと重い。
 口減らしのために、余分な子供は捨てられ、老人も捨てられる。そんなルールを持った時代や土地がそんなに遠くない過去にあった。
 辰平がおりん婆を背負って晩秋の暗いうちに楢山へ出発してからは無言である。そして山道を登るシーンが長く続く。しかし、全く退屈ではない。これから捨てに行くのである。壊れかけた木橋や、斜面を滑って足の親指の爪が剥がれるシーンなどもある。蔓を木の幹に巻きつけて急斜面を登るシーンもある。背負われたおりん婆は人形なんかでない。おりん役の坂本スミ子が役のために前歯を抜いたとかというエピソードもあり、その力の入れようは凄い。そしてたどり着いた場所には白骨が無数に散らばっている。そしてカラスも。そんな場所におりん婆は自ら背中から下ろせと息子に指図する。しきたりに従ってその運命を受け入れるのである。
 捨てる側も、老後には捨てられる側になる。それを理解している。決して自己中心的な考え方ではないのである。

構成・描写完璧でございます。

今村正平監督が極めて理詰めで物を考える人であるか、
もしくは批評の受けどころを考えて作っているかが如実に出ている作品。
ライオンキングではないけれど、この映画のプロットは最初からCycle of Lifeを体現しようとしている。雪の冬山のショットから一年後の初雪の時期までプロットは4季を軸に構成される。芽生えの春、ありとあらゆるものが活動を始め、生産を始める。そこに動物も植物も、昆虫も爬虫類も人間もない。そのサイクルで生きる、いわば決定論的な画をこれでもかと見せ付けられる。人間もまるで悲しく映るほどに生産を始めるのだ。この自然な生産を歪めるとそのストレスが向かう方向そして障害も性を通して描写されている。
もう一つのサイクルと対をなすテーマが常にそこにある避けられない生と死。秋に実るのは食物だけでなく人間もまた然り。しかし自然の食物連鎖がそうであるように、そこに約束された生は存在しないのだ。母親の死と伴に新たな生命の宿り、それによって押し出されるように死に一歩近づく自分、そして自分の妻の後姿で終わるその結末のショットはため息がでるくらい優等生な描写の仕方で、この計算されつくされたプロットのパズルの最後の1ピースが埋まり、一つの映画「楢山節考」となるのである。
批評家たちに分析の切り口をこれでもかと与えてくれる今村監督のこの作品が、カンヌで栄光を勝ち取ったのもなんら不思議は無い。それに加え、日本人のナショナルな精神性もしくは半宗教性にもブラボーと言ったに違いない。

感動モノではありません

すごく良かったですね。
70歳になった母親を口減らしのために息子が山に捨てに行く話ですが、それはテーマの一つにすぎず、監督がやりたかったのは昔の日本の農村の生活をリアルに描くことなんじゃないかと思いました。
えげつないともとれる性描写は今村作品ではお約束ですが、昔の日本人は性に対して奔放だったらしいので、普通の映画では隠してしまうところをあえて隠さず描いたととることもできます。
しかしこの映画を観ると、人間の生について考えさせられますね。
この映画では、口減らしのために村人が村人を殺す描写が何度も出てきます。その辺に捨てられた新生児も出てきます。
現代人から見れば「赤子を捨てるならつくらなければよい」と思いますが、避妊もできない時代ですし、人間の子孫を残すという本能を止めることはできません。
奔放にセックスをし、産まれた子が男なら捨て、女なら売る。
そういうことが当たり前のように行われていた時代がたしかにあり、それを現代人の視点から見て特別なことのように描くのではなく、当たり前の行為として描いた今村監督はさすがだと思います。
母親を山に捨てに行くシーンですが、白骨死体が出てくるシーンは衝撃的でしたね。カンヌ映画祭の審査員の心を動かしたのもこのシーンではないでしょうか。
母と息子の別れのシーンでは、音楽をかけて感動させようなどという演出が一切なかったのがよかったです。その演出が逆に感動的でした。

日本映画史上に残る名作

大自然をバックに“生きる”という人間の最も根本的なテーマに切り込んだ傑作です。
この作品を見て、生きることと死ぬことが表裏一体である事を痛感しました。
貧しい村では家族が増えれば食料が足りなくなる。
家族が生きるための食料を確保するため、嬰児を殺め、老人を山へ捨てる。
命に優先順位を付けなければ生きていけないなんて過酷過ぎます。
でも、だからこそみんな一生懸命生きているんでしょう。
本能に任せて生きる姿はともすれば野蛮にも映りますが、これが人間本来の姿。
生きる目的が見えづらい現代において、「生きること」が生きる目的であると教えてくれる作品です。
作品は日本映画史上に残る名作でありながら、DVDの画質は酷いものです。
廃盤になって久しいこのDVD、ようやく手に入れたのに少しがっかりしました。
日本映画全般に言える事ですが、同時期の海外作品と見比べても画質の差は顕著です。
これはマスターとなるフィルムの保管状態などによる劣化なのでしょうか?
だとすれば、これほどの名作にダメージを与えたフィルム保管担当の罪は大きいですね。
予算的問題もあると思いますが、世界的に評価された作品ですので、デジタルリマスターでの再販を希望します。

人間。

一見、奇麗に見える現代社会。しかし、人間の動物的本能は今も昔も変わらないことを痛感させられる恐ろしい作品。過去の出来事とはいえ、これから先の未来でこの本質がいつ現れるかもしれぬ。過酷な大自然で生きる動物と人間は変わらない。それを覆い隠そうとしている現代社会に皮肉を込めて描いた見事な作品。この現代社会を目の当たりにして、この作品が非情に残酷だとはとても言い切れない。

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